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2025年以降の「夫婦のあり方」夫婦関係はどう変わる?

ココカラ夫婦物語 講義40|講師:高草木 陽光
2025年以降の「夫婦のあり方」夫婦関係はどう変わる?

皆さんにとって、2024年はどんな1年でしたか? 悲しいことに、地震や台風などの災害が目立った年でもありましたが、パリオリンピックでの日本の金メダルは、海外で開催された大会の中では最多の20個を獲得するなど明るいニュースもありました。

そこで、来年からの夫婦関係を見直したり、未来に向けたライフプランを考えたりするためにも、2025年以降の「夫婦のあり方」や「夫婦関係」が、どう変化していくのかを予測しながら見ていくことにしましょう。
 
社会の変化や価値観の多様化によってさらに進化し、従来の「夫婦像」が変わっていくことが予想されます。

1.ジェンダーの平等と役割の変化

これまでの「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という固定観念は少しずつ崩れつつありますが、今後もますますその傾向は強まり、夫婦間の役割分担がよりフレキシブルになると予想されます。

そのため、今まで以上に「男女の役割分担の柔軟性」が求められ、「女性のキャリア追求」や「サポート体制」が注目され、強化されていく可能性が高まるでしょう。

2.パートナーシップの多様化

夫婦のあり方自体も、従来の「結婚」という形にとらわれず、より多様な形態が見られるようになるでしょう。

形式にとらわれず、パートナーシップを築く方法が多様化して「事実婚」や「別居婚」が、抵抗感なく受け入れられやすい世の中に進んでいくと考えられます。また、男女いずれかの“性”に限定されないLGBTQを含めた多様な夫婦関係も年々増加するだろうと予想します。

“昭和的”な時代遅れの夫婦の価値観は、時代に合わせてどんどんアップデートしていく必要があると思っています。

ストレスや不満を抱えてケンカが絶えない夫婦関係を続けていくことに疑問を抱き、「もっと自分を大切にしよう」という意識改革が進むでしょう。

3.テクノロジーの進化と夫婦関係

テクノロジーの進化は、夫婦のコミュニケーションや関係性にも大きな影響を与えます。スマート家電やAIが進化する中で、日常生活の効率化や新しい形でのつながり方が確立するでしょう。

ただ、近年はスマートフォンやインターネットの普及により、SNSの利用者も増加し、リアルなコミュニケーションではなく“非対面”でのコミュニケーションも一般化しています。

そのため、「対人関係」や「人間関係」の形成に困難を極め、“生きづらさ”を感じる人々が今以上に増加するのではないかとの懸念も拭いきれません。

4.メンタルヘルスと夫婦関係

メンタルヘルスがこれまで以上に注目される中で、夫婦間でもお互いの心の健康を大切にする意識が高まるでしょう。

「夫婦カウンセリング」や「カップルセラピー」などが周知され、抵抗感なく一般化されていくかもしれません。「身体の健康」と「心の健康」は直結しています。
心と身体のバランスを整えることは、幸せな夫婦関係を築くためには欠かせない要素です。

5.子育てや家族のあり方の変化

子育てに対する考え方も、2025年以降は変化が加速すると思われます。少子化が進む中、子どもの育て方や家族のあり方も多様化していくでしょう。

子どもの教育の方向性も変化し、自主性を尊重する教育を求めて早くから海外留学を検討する親が増えるかもしれません。一方で、一人っ子が増え、過保護や過干渉の親が増えたり、少子化も伴い子育て家族に対して批判的な態度や心ない言葉をかけたりする大人も増える可能性もあります。

私たち大人は、子育てしやすい社会にしていけるよう声をあげ続ける必要があります。

6.経済的なパートナーシップの強化

2025年以降、経済的な面でも夫婦がより対等なパートナーシップを築くことが重要になっていきます。

東京都内のマンションの価格が高騰しており、平均価格が1億円を超えました。収入も上がらない中、マンション購入に踏み切る夫婦は、そう多くはないはずです。
しかし、マイホーム購入を夢みている夫婦や子どもの教育費などに不安を感じている夫婦は、お互いの将来的の収入を見越したうえで共同での資産形成や資産運用が必要になります。

まとめ

2025年以降、夫婦関係はますます多様化し、個人の価値観やライフスタイルに合わせたパートナーシップが形成されていくでしょう。

ジェンダー平等の進歩やテクノロジーの進化、家族のあり方の変化など、様々な要素が影響を与える中で、夫婦がお互いの個性を尊重しつつも、より柔軟で協力的な関係を築くことが重要になります。このような未来に向けて、夫婦間の「対話」や「信頼」がますます必要とされる時代が来るだろうと思います。


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講師プロフィール

高草木 陽光(たかくさぎ・はるみ)

夫婦問題カウンセラーとなり、これまで、およそ1万人のカウンセリングを行う。「直そうとしないで、わかろうとするカウンセリング」をモットーに、夫婦問題で悩みを抱えている人の心に寄り添いながら、解決への糸口に向けてお手伝いをしている。
美容師、育毛カウンセラーを経て、結婚を機に専業主婦となったが、夫の束縛や価値観の押し付けに違和感を覚え、「結婚生活とは何か」ということを深く考え始める。「離婚カウンセラー」という職業があることを知り、自分たち夫婦だけでなく、夫婦関係で悩んでいる人たちのために必ず役に立つと確信し、2009年に「NPO法人日本家族問題相談連盟」の認定資格を取得。【メディア実績】
・NHK総合「ニュース シブ5時」「あさイチ」
・フジテレビ「ホンマでっか!?TV」「ノンストップ!」「バイキング」
・TBS「ビビット」「グッとラック!」
・テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニュングショー」他。
【著書】
・なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか(左右社)
・心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK(左右社)
・ホンネがわかる妻ことば超訳辞典(青春出版社)

講師インフォメーション

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▼著書《ホンネがわかる妻ことば超訳辞典》

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▼著書《心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK》


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