息子の嫁と揉めない関係性を築く「姑10の心得」
ココカラ夫婦物語 講義37|講師:高草木 陽光
息子の嫁と揉めない関係性を築く「姑10の心得」
今回は、この世に人類が誕生したときからあったのでは? と思われる、いわゆる「嫁姑問題」に焦点を当てて考えていきたいと思います。
可愛い可愛い自分の子どもですが、男児も女児も育てた経験があるママたちからは、「特に男の子は可愛い」と聞くことが多くあります。
その理由を聞いてみると……。
◆娘はクールだけど、息子はママを守ってくれようとするから可愛い。
◆幼い頃から私に説教じみたことを言う娘でしたが、息子はいつまでも子どもっぽいから可愛い。
◆娘とは「女」対「女」みたいな“見えない争い”みたいなのを感じる時があるけど、息子は恋人同士のような、ほんわかした気分にさせてくれる。
◆息子は手が掛かったぶん、可愛く感じる。
なるほど……。
これが全てではありませんが、女は女に厳しい傾向があるから、その影響もあって男の子の方が素直に感じるのかもしれませんね。
幼い頃の精神年齢も、女の子の方が高めという印象がありますから、男の子の幼さが母親からみたら可愛く感じるのかも。
話を本題に戻しますが、息子を持ったママさんたちは一般的に考えると、息子が結婚したら「姑」になるわけです。
当然、もれなく「嫁」も“付いてくる”わけですが、そこで気になるのが「嫁姑問題」。
息子夫婦に干渉しすぎて、嫁から嫌悪感を抱かれてしまう人。
「孫に会いたい」と、しつこく連絡しすぎて二度と孫に会わせてもらえなくなった人。
息子可愛さに嫁に不満をぶつけ、自分の息子からも距離を置かれてしまった人。
息子が大事で可愛いのは分かりますが、このような結果になっている姑も少なくありません。
どこの家でも多少の問題は勃発するのですが、その問題が、とんでもない“憎しみ合い”になってしまう人たちもいるのです。
でも、元を正せば「どっちもどっち」ということがほとんどなんですけどね。
ということで、現在姑の立場の人、もしくは今後姑の立場になる可能性がある人のために、息子の「嫁」と揉めない関係性を築くための「姑10の心得」を書き出してみました。
今後の参考にしてみてください。
【姑10の心得】
其の一:息子の結婚式、披露宴の準備段階で余計な口を挟まない。
・式場やお料理、嫁の衣装にまで口を出す姑がいるが、その時点で一生恨まれると心得よ。
其の二:息子夫婦が「住む場所」「新居」に関して干渉しない。
・「うちの近くに住んでほしい」「敷地内に家を建てなさい」と勝手に決める姑は、逆に距離を置かれると心得よ。
其の三:「早く孫の顔が見たい」「子どもはまだなの?」と嫁の妊娠を急かせない。
・誰でも妊娠できる体質とは限らない。今の時代、セクハラにもなると心得よ。
其の四:自分の都合で息子宅を訪問しない。
・アポなしで突然訪れる姑は全世界の嫁から嫌われると心得よ。
其の五:妊娠中や出産後に嫁に“かける言葉”に注意する。
・「私の時は〜だった」「うちの〜に似ている」などは「無神経な言葉」と心得よ。
其の六:週1や月1の自宅での食事会や集まりを強要しない。
・夫の実家に行くことを好まない嫁が多いことを心得よ。
其の七:嫁の許可なしに、孫にお菓子や甘いものを与えない。
・子どもが口にするものに拘っている嫁も多いことを心得よ。
其の八:息子宅に大量の野菜や子供服などを送らない。
・良かれと送る大量の自家菜園の野菜や食品、孫への洋服は“ありがた迷惑”だと心得よ。
其の九:息子に嫁の不満や愚痴を言わない。
・息子への言葉は、嫁に筒抜けだと心得よ。
其の十:子どものお祝いなどは、品物よりも「お金」が一番。
・自分の“センス”を信じるな。本当に感謝し、喜ばれるのは「お金だけ」だと心得よ。
いかがですか?
姑の立場から見ると、かなり厳しい現実ですよね。
私も年齢的には姑の立場ですが、実際に私から見ても「やりすぎ」の姑がいるのも確かです。
また、「言葉」や「子どもへの対応」などは、神経質になりすぎている嫁が多いのも確かです。
昔は、「息子の嫁は家族も同然」と思い、良かれと思ってフラットに接してきた部分もあるかと思うのですが、今の時代はどちらかというと「嫁は永遠の他人」と思って接した方が、良好な関係でいられそうです。
「10の心得」に全ての人が当てはまるわけではなく、もちろん「そんなことは気にしない」という嫁も大勢います。
大事なのは、お互い「節度」をもってコミュニケーションをとるということです。
近すぎず、遠すぎずの程よい距離感を保つことが、嫁と姑が揉めない良い関係を保つコツとも言えるでしょう。
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講師プロフィール
高草木 陽光(たかくさぎ・はるみ)
講師インフォメーション
▼著書《なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか》