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日本古来のスーパーフード!甘酒

にほん酒はじめ 講義13|講師:葉石かおり
日本古来のスーパーフード!甘酒

飲み会が多く、暴飲暴食が続いた年末年始が過ぎた今、皆さんの体調はいかがでしょうか?
胃がもたれていたり、だるかったり、何だか調子が出ない方が多いのでは? それよりも深刻なのは体重。
ごちそうがテーブルにズラッと並ぶ年末年始は、体型維持に気を付けている方でも太ってしまいますよね。

かくゆう私も…、この時期はごちそうとおいしいお酒の誘惑に勝てたためしがありません(泣)。
お正月が終わって、恐る恐る体重計に乗ると、「ギャーーーーッ」と叫ぶことがしばしば。
その顔はもう『ムンクの叫び』そのものです。
しかしそのまま放置してしまえば、巨大化への道まっしぐら。
仕方なく、いえ、人前に立って話をする最低限のマナーとして、そして健康のため、体重維持は必須。
毎回、一定の期間を取って、既定の体重に戻していきます。

その期間はもちろんお酒はオフ。お酒の代わりにいただくのが甘酒です。
甘酒と言っても酒粕と砂糖で作ったものではなく、砂糖を一切入れず、米麹と水だけで作られた昔ながらの甘酒です。
甘酒は腹持ちも良く、何よりもカラダにいいナチュラルな飲み物。
ケミカルな味のプロティンが苦手という方にも向きます。

ご存知の方も多いと思いますが、甘酒は日本古来のスーパーフードです。
栄養たっぷりで、「飲む点滴」とも言われるほど。
その秘密は甘酒にたっぷり含まれているアミノ酸。
またブドウ糖も多く、飲むとすぐにエネルギー源としてカラダの中で働いてくれます。
さらには糖の代謝に必要なビタミンB群もいっぱい。甘酒が夏の季語になっているのが、こんなことからもわかりますよね。
体重を減らす期間は、朝ごはんの代わりに甘酒をいただきます。コップ一杯で栄養もじゅうぶんに摂れるし、何よりもおいしい。
朝が来るのが楽しみなほどです。

さて、米麹で作る甘酒は世にたくさんありますが、私がオススメしたいのが、武勇(茨城県)の甘酒です。
昔から蔵で作ってきた甘酒のそのままに、商品化した濃厚な味わいが魅力です。
酒蔵で作られる最高峰の米麹の特徴を活かし、「毎日飲み続けたい」と思える旨口の甘酒に。
また材料にも徹底的にこだわり、米麹には富山産五百万石の65%精米を使用。
これによって、甘過ぎず、それでいてコクもしっかりある味わいを実現できたそうです。

実際飲んでみると、砂糖入りの甘酒にはないナチュラルな甘さが口に広がります。
濃厚なのに後口もさっぱり、それでいてお米本来の旨味もたっぷり。
気を付けないと1本全部飲んでしまいそうです(笑)。
ダイエット中はストレートで飲みますが、蔵の方によると「豆乳、牛乳、果汁割りも楽しめる他、温めたりシャーベットにしたりと色々と楽しめます」とのこと。
個人的には芋焼酎の甘酒割りをやってみたい…、いや、それは体重をきちんと戻してからということで。

また、武勇には見た目にもかわいいピンクの甘酒もあるんです!
「紅麹甘酒」は作る際に一部紅麹を使い、GABA(天然のアミノ酸の一種)をプラスしている甘酒。
甘酒はアルコールオフなので、お子さんと一緒にひな祭りにいただくのもいいかもしれませんね。

さて、カラダにいい甘酒ですが、気になる糖質はやや高め。
おいしいからといって、飲み過ぎないようにご注意くださいね。

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講師プロフィール

酒ジャーナリスト、エッセイスト
一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーション理事長
葉石 かおり(はいし かおり)

ラジオレポーター、女性週刊誌の記者を経て現職に。
全国の酒蔵を巡り、各メディアにコラム、コメントを寄せる。
2015年、一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーションを設立。
国内外で日本酒の伝道師であるサケ・エキスパートを育成する。
「酒好き医師が教える最高の飲み方」(日経BP社)がベストセラーに。
近著に「日本酒のペアリングがよくわかる本」、「焼酎マニアックBOOK」などがある。
NHK「ごごナマ」、NHK Eテレ「日本酒のいろは」などに出演。
連載に「左党の一分」(日経good day)、「酒な屋」(朝日新聞)、「イケメン蔵元」(わん酒)など。

講師インフォメーション

一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーション

葉石かおりオフィシャルサイト

著書 「名医が教える飲酒の科学 一生健康で飲むための必修講義」

著書 「酒好き医師が教える 最高の飲み方」 日経BP

著書「日本酒のペアリングがよくわかる本」

イラストレーター 藤井 昌子 ホームページ


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