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【80代,90代】あなたの心に残る一冊とは?

やずやのお客様514名にお聞きした「心に残る一冊」から世代ごとにご紹介しています。これまでに40代から70代とご紹介しましたが、今回はいよいよラストです!

あらためて世代を超えて読み続けられる本が多いことに驚くとともに、本の内容もさることながら、その時々のお悩みや暮らし、お仕事に寄り添うエピソードに心打たれました。

今回は、80代、90代の方々の回答をご紹介をさせていただきます!
あなたの心に残る一冊を見つけてみてくださいね。

80代,90代 あなたの心に残る一冊とは?

■人生100年時代!読んでおきたいベストセラー本

80歳の壁 和田 秀樹(幻冬舎)
高齢者ではなく幸齢者という言葉で、自分に訪れてくる事態を受け入れることで、自分の心に余裕を持つことである。
(サンペコ様 愛媛 80代男性)

▼こちらの本は他の世代の方からのお声も多かったです!
今話題の本 著者の和田秀樹先生は昔から存じ上げていました。
今回も意外に早く読めて良い刺激になりました。
(クラゲ様 東京 70代女性)

今後の人生を考えさせられた
(まか様 東京 70代男性)

老いを迎えるにあたっての我慢しない生き方を改めて考えさせられた。
高齢者ではなく、幸齢者。人生とは何か?幸せとは何か?自分らしさを今一度見直し、やりたいことを実行するつもりです。
心配、不安に押しつぶされることなく、寿命を全うしようと思います。
(エイジ様 埼玉 60代男性)

知的生活の方法 渡部昇一(講談社)
中年の頃この本に出合い、私の教師生活のよりどころとなり、充実した教師生活を送ることが出来た。後輩にも勧め、いつの間にか誰に貸したのか不明のまま数十年経過、いつしか忘れ去っていた。
独居老人となり、さてこれからの生活をどう進めていくかと考えた頃、ある書を求めて書店を訪れ、目的の書はあったものの、内容が私にはしっくりとせず求める気にはなれない。

他に目を転じて目に留まったのが「95歳へ!」、著者は渡部昇一。
「あれこの人は?」と思い、まえがきに目を通すと私と同年ではないか、前著を読んだ頃は年齢には気が付いていなかったようである。
急に親しみと懐かしさを感じ、内容も私に向いているようなので早速買い求めて読了。幾度も読み返している。
この方の前著も欲しくなり、幸い発行されているので再び購入。
後期高齢者の私にとって、95歳は一つの目標となった。

この渡部昇一氏はこんな著を残しながら95歳が達成できず86歳でこの世を去った。面識も何もない一読者に過ぎない私ではあるが、残念で非情に力を落としたものである。このうえは私は100歳を目指そうという気になっているのである。


■ドラマや映画もいいけれど、本で読むのがやっぱりいい!?

永遠の0 百田 尚樹 (講談社文庫)
ドラマや映画にもなったがやはり本で読んだ方が感動する。
(タケ様 静岡 80代女性)

▼こちらの本は他の世代の方からのお声も多かったです!
元々、戦記物が大好きで色々読んでいる。この本に関しても、いつも通りに購入し読み始めたが、前半の戦友へのインタビューから、後半の驚愕の事実判明。主人公「宮部久蔵」の気持ちを思うと涙が止まらなかった。
(末P様 愛知 60代男性)

戦死が名誉とされた時代に、生き残ることにこだわる零戦乗りの主人公の生き様に、戦争の悲惨さや命の尊さを考えさせられる一冊で、何度も読み返しました。
(オッケー様 岩手 50代男性)

戦争がもたらす非日常が当然になった時、人がどんな気持ちでどんな行動を取るのか。電車通勤では読むものではないほど涙が出て、それでも読み続けたい出会いの本だった。
(しろくま3号様 東京 50代女性)

父親に紹介され、読んでみました。いろいろ考えさせられる内容でした。
(夏が好き様 東京 50代男性)

氷壁  井上 靖(新潮文庫)
20代の頃氷壁を読んで山に憧れて.冨士山.を初め谷川岳.穂高.北アルプス等登攀致しました.80歳を過ぎて未だに気持ちは山登り致したく思います。
(けいちやん様 神奈川 80代男性)

春の坂道 山岡荘八(講談社)
徳川家康、秀忠、家光に仕えた柳生宗矩の壮烈な生きざまがいまだに私の心の中ではほうふつとしてよみがえってきます。若かりし頃に読んだこの本を最近、再度 読み直してみて、改めてこの小説に感動しております。
(やっちゃん様 岐阜 80代男性)


■教科書でもおなじみ、読み継がれている本

平家物語/現代語訳 上  著訳/尾崎 士郎
若い頃、心の友であり親友からの贈り物でした。お互いに言いたいことを言い、時には言い争いになることもありましたが、残念なことに彼は若くして旅立ってしまいました。
その時の虚しさは今でも忘れる事はできません。
彼も又本が好きだったので、かの国に行っても傍らに本を置いていることと思います。
(ボータン様 福島 80代男性)


新装版 雨ニモマケズ風ニモマケズ  宮澤賢治(宮帯出版社)
自分は 題名のように 生きて いるつもりです。
(くに様 神奈川 80代男性)

いかがでしたか?
アンケートにご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました!

本の良いところは、ただ知識を得たり物語をなぞるだけではなく、その時々の悩みにそっと寄り添うヒントが見つかったり、人生や価値観を変えるような出会いがあるところかもしれません。
ぜひ様々な年代の方のエピソードを読んで、新しい「心に残る一冊」を見つけてくださいね。

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