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【50代】あなたの心に残る一冊とは?

前回は、やずやのお客様514名にお聞きした「心に残る一冊」から40代の方からの回答に絞ってほんの一部ご紹介させていただきましたところ、早速こんなメッセージをいただきました!ありがとうございます。

「塩狩峠」の紹介を見て、高校時代に読んでみたいと思っていた本だと懐かしくなり、早速その日に買って帰りました。週末一気に読み進め、涙が止まりませんでした・・。ありがとうございます。

つねごん様 40代女性 

作家が紡ぎ出した言葉、文章で心揺さぶられ、本と向き合う孤独な時間が気づけばどっぷり物語の中にいる。そんな体験ができる一冊と出会えた時の嬉しさはたまらないですよね。

今回は、50代の方の回答からご紹介をさせていただきます。
あなたの心に残る一冊を見つけてみてくださいね。

50代あなたの心に残る一冊とは?

■その時の悩みや状況の中で出会った本

自分に気づく心理学 加藤諦三著(PHP研究所)
中学3年の時、自宅の本棚にあったこの本を手にとりました。たしか年が離れた姉の本です。当時自分に自信がなく悩んでいました。そしてこんな本を読めたらカッコいいでしょ的な気持ちもありました(笑)明朝体の細かな文字はそれだけで難解な内容だと感じ取れました。いつもの自分ならすぐに放り出してしまうのに、なぜか文章を理解しようと何回もページを戻って読み込みました。今思えば心の成長の種を見つけたかった時だったのかもしれません。大人になってからまた読み返したらすんなりと読み切れて「私も少しは大人になれたのかもしれないなぁ」と思いました。思春期にちょっと背伸びをした思い出になっています。
(ニンニクらんこ様 群馬 50代女性)


木曜日にはココアを 青山美智子著(宝島社文庫)
表紙が気に入ってなんとなく購入してみたのですが、これが運命的な出会いでした。
描写の世界に吸い込まれ、感情移入と言うよりも、誰しもが経験したことのあるだろう思いや考えが主人公のそれとぴったりと重なる、といった感じでした。
とにかく衝撃的で、その後、青山美智子先生の作品の虜になってしまいました。どの作品も、忘れていたことを思い出させてくれて、読み終えると心がほぐされて優しい気持ちになれるんです。
そして後でわかったのですが、表紙を手がけたのがミニチュア作家の田中さんで、もともと私の大好きな方だったんです。
巡り合わせに引き寄せられて、この本にに出会えました。そして、この本に出会えたことで、とても優しい気持ちで日々過ごしています。
私にとって、とても大切な一冊です。
(しもみ様 北海道 50代女性)


ペコロスの母に会いに行く 岡野雄一(角川文庫)
母が認知症になった頃、介護の仕事をしている親友が「参考になるし、クスッと笑えるから息抜きに読んでみて」と、プレゼントしてくれた一冊です。ペコロスのお母さんの車椅子姿が、母にそっくりで、きついなぁ、苦しいなぁって思った時に、表紙を見るだけでクスッと笑える本でした。
(ミニョン様 新潟 50代女性)


風の歌を聴け 村上春樹著(講談社文庫)
高校生の時、おつきあいしていた彼氏に勧められて読んだ本。母子家庭が珍しかった35年前。母子家庭で育ち、何となく肩肘を張って「良い子」に見られるように頑張っていた私だったけれど、この本を読んで、「そんなに頑張らなくても良い、大切なのは自分らしく生きること」と思えた。その後は、自分がどう生きたいかを基準に人生の分かれ道を選択し、本当に悔いのない人生を送っている。
私の人生を変えた一冊だけど、今読んでも、一体どこが響いたのか全くわからない…。必要な時に必要な本と巡りあったことに、とても感謝している。
(ちょべ様 鳥取 50代女性)


■親子、兄弟でつながる心に残る本

みをつくし料理帖 高田郁著(時代小説文庫)
シリーズ本です。2年前に亡くなった弟と交代で購入して一緒に読んでいました。買った人が先に読む決まりで読み終わるまでじりじり待っていました。当時は別な仕事をしていた弟でしたが亡くなる何年か前から飲食店で店長をしていました。自分の店を持ちたかったようですが夢半ばで亡くなりました。決して仲が良かったとは言えない姉弟でしたがなぜか本の好みは合って子供の頃からお互いに好きな本は貸し借りして読んでいました。先日断捨離しようと本棚を整理していたら全巻揃って出てきました。他にもたくさん一緒に読んだ本があってしばらく弟のことを思い出していました。
(AAA様 富山 50代女性)


非属の才能 山田玲司著(光文社新書)
数年前、本屋さんでタイトルが気になり買いました。
当時の私はこの本に出会えたことで、なんとも言えない安心感や勇気を貰いました。私が心配していた息子にも読むことを勧めました。読んでから息子も、何かが良い方向へ変わった気がしました。私も息子も、この本に救われたというか大きな影響を与えてくれた大切な1冊だと思っています。
(かず様 大阪 50代女性)


星の王子さま サンテグジュペリ(岩波書店)
有名過ぎて読む気になれず、ずっと読まずにいましたが子どもに本を読んで聞かせるようになり色々な本に触れるうちに何気なく手に取り読んでみたら…
染みる染みるじわじわと心の中に潤いを与えられていくのが感じられました。なぜもっと早く読まなかったのかと悔やまれました。今大学生の息子が小四の時、読んでいるのを見て「まだ分からないかなぁ」と思っていたら夏休みに読んだ本で一番心に残った本(みんなに紹介したい本)に「星の王子さま」を選んでいてなんだかとても嬉しく思ったこともありました。
地元中学校のブックトークで紹介させていただいたこともあります。世代を超えて多くの人に読んでもらいたい、何度でも繰り返して読んで欲しい(読む度に新しい感動に出会えます)一冊です
(きなこのかぁちゃん様 千葉 50代女性)

子どもの頃読んだ時はよく分かりませんでしたが、大人、50代後半になって改めて読んだら、自分が仕事に埋もれて大切な心を忘れてしまったように感じられました。楽しいことは楽しい、悲しいことは悲しい等、素直に感じたいと思いました。
(のこのこ様 宮崎 60代男性)


こんとあき 林明子著(福音館書店)
子供が3歳の時、読み聞かせに参加した時に読んで頂いた絵本が『こんとあき』です。お話が、気に入った子供の為に絵本を買い、そして頑張ってこんを作りました。ずっとリビングに飾っていたこんですが、今年大学生になり引っ越しの準備をしていたら、こん!連れてっていい?と聞かれ驚きました。
もう、興味ないのかな?と思っていましたが、家を出る時は絶対連れて行くと決めていたようで、今は一人暮らしの勉強机の一番上にちょこんと座っています。大切に思っていてくれた事に感激しました。
(あみあみたぁー様 群馬 50代女性)


葉っぱのフレディ―いのちの旅 レオ バスカーリア著
父から紹介された絵本です。(読んだ人の立場によって様々な感じ方があるとは思いますが)優しい言葉でかかれてあり、人生や命の役割などを考えさせてくれる内容です。学校に勤務している私は、折に触れて「オススメの本」として紹介してきました。当時60代後半だった父も現在は90才になりました。これからも元気で長生きしてほしいと願っています。
(M様 宮城 50代女性)


チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダール著(評論社)
今から40年以上前、小学生の時に誕生日に母にプレゼントしてもらい、白黒の挿絵を見ながら何回も読んで想像していました。
それから20数年してチャーリーとチョコレート工場として映画化されビックリしました。
ウイリー・ウォンカは本の描写とは違い、かなりのイケメンでしたが、内容はほぼ同じで小学生の時の思いが甦りました。
DVDも買い、自分の子供達にも見せてまたあの本が読みたくなり、実家へ行って物置を探したら出てきました。
改めて読み返してからDVDを見ると自分の小学生の時を思い出します。
子供達は順番が自分とは逆になりましたが、観た後に本を読んでいました。
本を捨てていなかった、今は亡き母に感謝しています。
(アキラ様 長野 50代男性)

いかがでしたか?
今回は、親、兄弟、先生、友達からプレゼントされた本をご紹介された方が大変多かったです。相手のことを想い、寄り添う本をプレゼントするって素敵ですね。
次回は60代の方の「心に残る一冊」をご紹介いたします。

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