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独断で厳選! ビギナーにおすすめしたい日本酒3選

にほん酒はじめ 講義3|講師:葉石かおり
独断で厳選! ビギナーにおすすめしたい日本酒3選


多くの方が集まるセミナーやトークショーなどで、一瞬固まってしまうのが「おすすめの日本酒は何ですか?」という質問。
SAKE EXPERT資格取得をセミナーなど、コアで限られた方のみのセミナーであれば難なくお答えできるのですが、酒造組合が主催だったりすると特定の銘柄推しができないので、「どのお酒も魅力的なので選ぶのに困ってしまいますね」と答えになっていない答えをしてお茶を濁しまくっています。

ちょっとここで裏話を。N●Kの番組でおすすめのお酒を紹介する際はもっと大変です。だって銘柄が言えないんですから。じゃあ、どうするのかって? 例えばこんな感じで紹介します。和歌山県の『紀土』というお酒を紹介する場合、「紀州の風土を生かしたお酒で~」とか、山形県の『出羽桜』であれば「東北の桜を彷彿とするきれいなお酒で~」といった風。何だか連想ゲームみたいですよね。でも私自身、それを楽しんでいます。 

さて、この講座では、私の独断と偏見でビギナーにぴったりの日本酒を3つほど選ばせていただきました。はい、思い切り独断です。いずれも販売店が限られていて、コンビニやスーパーなどでは買えませんが、日本酒の揃えがいい居酒屋であれば置いてある可能性が高いので、ぜひ心に留めておいてください。

ここでは酵母なんちゃら、米なんちゃらといううんちくは全てすっ飛ばしていきます。「飲んでどれだけおいしかったか」という主観メインで、おいしさをダイレクトにお伝えしますね。それでは紹介してまいりましょう。

①角右衛門 純米大吟醸 秋田酒こまち仕込み
(秋田 木村酒造)

数年前、東京で行われた秋田のお酒の会で出会ってから大ファンになったお酒です。「フルーティ」という言葉がぴったりの味で、「日本酒はオヤジ臭い」という誤解が全て吹き飛んでしまいます。
飲んだ瞬間、「お米からできているのに、どうしてこんなりんごやメロンのような香りがするんだろう?」と思うはず。ワイングラスで飲むと、より一層、香りを楽しんでいただけます。焼き鳥や刺身といった日本酒の定番的なおつまみよりも、いちじくの生ハム巻きやパプリカのマリネなど洋風のおつまみが良く合います。

ここでは純米大吟醸を挙げていますが、「角右衛門」シリーズは基本的にフルーティさが売りで、ビギナー向きです。

②結 純米吟醸 備前雄町
(茨城 結城酒造)

蔵元にお嫁入し、お酒造りの魅力にはまり、女性杜氏になった浦里美智子さん懇親の一本です。美智子さんは非常に勉強家で、各地の蔵元と情報共有したり、造りのセミナーにも積極的に参加されています。そうした努力が実り、さまざまなコンペティションで受賞されています。

こちらもまた『角右衛門』同様、フルーティさが売りです。ほど良い酸味が全体のアクセントとなり、味のバランスをうまくとっていて、食中酒としてもってこい。おいしいものが大好きな美智子さんだからこそ造ることができたお酒です。今の季節ならよく冷やしたフルーツトマトや、はもの梅肉添えにぴったり!

③播州一献 純米 超辛
(兵庫 山陽盃酒造)

お寿司や刺身といった和食を食べる時に共にしたいお酒と言えばこの1本! 繊細で淡い味わいの肴を一切邪魔しないところがお気に入りです。「超辛」とついていますが、米の旨味もしっかりあるので、飲みごたえも十分。後口が良く、長い時間飲んでいても飽きません。

ビギナーどころか、大の日本酒好きにも好まれるようで、自宅の冷蔵庫に入れておくと、いつの間にか夫が飲み干してなくなっていたこともしばしば。時に夫婦ケンカのネタを提供してくれるほど、酒好きの心をわしづかみにするお酒です。

独断で選んだ3選、いかがでしたか?

これを読んで「飲みたい!」と思っていただけたら、これ以上の幸せはありません。

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講師プロフィール

酒ジャーナリスト、エッセイスト
一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーション理事長
葉石 かおり(はいし かおり)

ラジオレポーター、女性週刊誌の記者を経て現職に。
全国の酒蔵を巡り、各メディアにコラム、コメントを寄せる。
2015年、一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーションを設立。
国内外で日本酒の伝道師であるサケ・エキスパートを育成する。
「酒好き医師が教える最高の飲み方」(日経BP社)がベストセラーに。
近著に「日本酒のペアリングがよくわかる本」、「焼酎マニアックBOOK」などがある。
NHK「ごごナマ」、NHK Eテレ「日本酒のいろは」などに出演。
連載に「左党の一分」(日経good day)、「酒な屋」(朝日新聞)、「イケメン蔵元」(わん酒)など。

講師インフォメーション

一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーション

葉石かおりオフィシャルサイト

著書 「酒好き医師が教える 最高の飲み方」 日経BP

著書「日本酒のペアリングがよくわかる本」

講座のイラストを制作されているのは藤井昌子さんです。
素敵なイラストをたくさん制作されています。
よろしければ下記をご覧ください。

イラストレーター 藤井 昌子 ホームページ



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