美容だけじゃない。コラーゲン不足がこんなに怖いなんて!
やずや社員歴19年。健康管理士一般指導員の國重です。
ちょっと知るだけで、健康につながる情報をお届けいたします。
今回は、「コラーゲン不足」についてです。
コラーゲンというと、美肌のために必要な栄養素ね!と思われる方も多いと思いますが、実は、「コラーゲン不足」美肌だけでなく、体のあちこちに必要な栄養素なのです!
コラーゲンが不足すると、美肌の敵、お肌の乾燥、髪がパサパサ、ひざ関節が痛い、爪が割れやすい、と想像された方正解です!しかし、コラーゲンが不足すると、もっと恐ろしいことがおきるのです。今回は血圧が高く気になってきた方にも必見の内容です。
さあ、それでは、本日も知ってよかった!と思ってもらえる情報をお伝えしていきます。
コラーゲンは細胞外マトリクスだ。
コラーゲン、プロテオグリカン、エラスチンなどは細胞外マトリクス(骨組み)と呼ばれており、細胞と細胞の間を埋め尽くしています。骨なら硬いカルシウムやコラーゲンのマトリクスがあり、その中に骨芽細胞が並んでいます。皮膚にはコラーゲンのマトリクスがありその中に繊維芽細胞あります。繊維芽細胞は新しくコラーゲンを作ってマトリクスを埋めて行くのです。
約 60兆個の細胞が生きている細胞を体の必要な部位で活躍できるようにしているのがマトリクスなのです。
コラーゲン不足が怖いわけ。。
コラーゲン不足はこのマトリクスを不完全な状態にしてしまいます。細胞の一つひとつのつながりを弱くしてしまいお肌から細菌が入りやすくなります。そうなると、ニキビや吹き出物ができやすくなるのです。 腸の表面もお肌と同じ外側ですから、お肌が荒れている方は腸の壁も荒れています。お肌にシミがある人は、腸壁にもシミがあると考えましょう。そのため、腸壁が荒れると腸のバリア機能が障害を起こしてしまい、菌や未消化たんぱく質の吸収など、腸から始まる炎症や長期にわたる体の不調の原因になるかもしれないのです。 コラーゲンは三重らせん構造の繊維であることで、マトリクスの強度を増してくれています。コラーゲンがないと鉄筋がないコンクリートだけの構造をした建物の状態です。そのためコラーゲンが不足した部位は細胞同士のくっつきが弱くなっており、その部位が「形が崩れる」「破れる」「固まる」「枯れる」「縮む」という事になります。これいわゆる老化現象です。
コラーゲン不足をほっておくと、さらに怖いことに・・・
コラーゲンの形成障害が脳の血管でおこれば「脳出血」、椎間板でおこれば「ヘルニア」、腸でおこれば「憩室」、動脈でおこれば「動脈瘤」、お尻で おこれば「痔」、骨でおこれば「骨粗鬆症」、このようなちょっとした圧力で、破れる壊れる現象がコラーゲンの形成障害におけるコラーゲ ン不足=細胞外マトリクスの破壊と考えられています。
コラーゲン不足を見極める警告サインとは?!
でも、自分がコラーゲン不足かどうか自覚がない方がほとんどです。
病気になって気づくなんてことがないように、普段のご自身が出している警告サインを見逃さず、まずはチェックしてみましょう。
知らないうちに青タン(皮下出血)できる人、朝起きると歯茎から血が出ている人、シミやたるみが目立つ、お肌の乾燥がひどい、最近風邪ひきやすくなったなどコラーゲン不足が疑われる症状があります。これらは壊血病の初期症状と考えられています。
10代は成長期なので、コラーゲンの新陳代謝もスピードが速く、骨にカルシウムとコラーゲンが蓄えられていくため身長も伸びていきます。しかし、20 代をピークにコラーゲンの合成も減っていくので、意識した食事をとることが重要になります。意識するのは、たんぱく質+鉄+ビタミンCこの3つ。
この3つがコラーゲンの材料です。 この中でビタミンCは、量を多くとるべきビタミンなのです。ビタミンCは、コルチゾールというホルモンが副腎で作られる時に大量に使われます。精神的なストレスだけでなく、寒暖の差や身体的ストレスでもコルチゾールは分泌されます。そのためストレスが加わっている時は、ビタミンCをATPの合成、脂肪燃焼、コラーゲンの合成に回せなくなります。コラーゲン合成にビタミンCを使うためには今より多めに摂ることが必要です。とくに血圧が高く気になる人は、血管を硬くしなければ少々高くても大丈夫!ビタミンCを多めに摂りましょう!