骨から始まる老化!健康な骨作りで若々しさを保とう!
やずや社員歴19年。健康管理士一般指導員の國重です。
ちょっと知るだけで、健康につながる情報をお届けいたします。
今回は「健康な骨づくりとオステオカルシンについて」お話しをしたいと思います。運動している人は若々しい理由もお伝えします。
またダイエットを繰り返している人や40代以降の女性はビタミンKを意識していただきたいと思います。60代70代になって骨粗しょう症にならないように、骨を強くしておきましょう。
そういえば、NHKの連ドラ「おかえりモネ」で光太郎先生はモネちゃんが試験に受かるよう、記憶力が良くなるオステオカルシンの話もありましたね。それでは、今からでも遅くない、骨の健康生活を始めましょう。
骨を刺激してオステオカルシンを増やそう
オステオカルシンは骨の骨芽細胞で作られるたんぱく質(ホルモン)です。このオステオカルシンは、骨形成だけでなく、いろんな臓器に指示を出しているのです。例えばインスリンの分泌や高血圧やメタボに役立つアディポネクチンの分泌を促してくれます。また海馬(脳の記憶を司る場所)にもオステオカルシンが運ばれ、記憶力アップに影響を与えていると考えられています。
糖尿病や、動脈硬化、認知予防に有効なオステオカルシンを増やすには、骨を刺激することで骨からオステオカルシンが分泌されていきます。小さなジャンプや階段上りだけでも効果があるそうです。運動して骨が健康だと若々しく年を重ねることができるのですね。
毎日コツコツ運動が大事!モネちゃんは縄跳びでしたね。
骨がもろいと「オステオカルシン」は増やせない
40代の女性は、そろそろホルモンの量が変わってくる時期です。
女性ホルモンの分泌が減ると骨がもろくなり始めます。
骨代謝の関係しているホルモンはエストロゲンです。
女性の方が男性より早く大人の体形になります。これは女性ホルモンのエストロゲンが分泌され始めると同時に急激に骨密度が増加していき20歳くらいまでに骨が成熟するためです。この時期に食事制限をするダイエットすると将来の骨の健康にも影響が出ることもあるそうです。
若い頃の急激なダイエットは将来のためにも要注意といえます。
骨密度を上げる10代後半からは、骨密度を下げないことで将来の健康な骨量をキープすることができます。
そして50歳前後にはエストロゲンが減少しホルモンバランスが変わる時期には骨芽細胞(骨を作る細胞)よりも破骨細胞(骨を壊す細胞)の働きが強まってきます。そのため右肩下がりに骨密度が下がることになるのだそうです。
実は最近の医学では、老化は骨から始まり、骨が弱くなると肌、内臓、いろんなところが老けていくと考えられています。40代の時期に骨粗しょう症の予防対策ができれば、10年後20年後も元気で過ごすために骨を強くしておくことができそうです。そのために骨をもろくしない!オステオカルシンを増やすために健康な骨を目指しましょう。
オステオカルシンは下肢の骨から分泌しやすいので運動で骨を刺激するのが有効といえます。栄養素ではカルシウムを骨に沈着するのを促す「ビタミンK」とカルシウムの吸収を促す「ビタミンⅮ」と「マグネシウム」が大事です。
乳製品が大好きな方など、カルシウム過多の方は細胞にカルシウムが入りやすく、炎症体質になりやすいのですが、ビタミンKを摂ると骨に沈殿させてくれるので、細胞に入りにくくなります。
「ビタミンⅮ」は日光浴。今の時期なら15〜30分でOKです。
骨の健康は「栄養・運動・日光浴」!
先々、骨粗しょう症にならないために40代から意識しましょう。
オステオカルシンを活性化してくれるビタミンK
オステオカルシンの働きを助けてくれて、カルシウムの沈着に役立つのがビタミンKです。
ビタミンKの役割は骨の健康を保つこと、血液凝固因子を合成してくれることです。止血と骨の役に立つビタミンと覚えておきましょう。
ビタミンKは緑黄色野菜にも多く含まれますが、おすすめは「納豆」です!ビタミンKは腸内細菌でも作られていますので発酵食品がおすすめなのです。
鼻血が止まらない、朝起きたら歯茎から流血、そんなあなたは今日から納豆を食べましょう。 ちなみにワルファリンは、ビタミンKの血液凝固因子の合成を阻害し血液をサラサラするお薬です。服用中の方はご注意ください。
まとめ
・若々しくいるためにも健康な骨づくりが大事
・10代、20代の骨が成熟する時期に過度なダイエットをしない
・40代から骨粗しょう症の予防対策を!
・オステオカルシンを増やすために骨を刺激する運動をする
(縄跳び、かかとの上げ下げなど)
・カルシウムの吸収を促すビタミンDを増やすために「日光浴」をする
・骨にカルシウムの沈着を促すための「ビタミンK」を納豆で補給!