体調不良はマグネシウム不足が要因かも?
やずや社員歴19年。健康管理士一般指導員の國重です。
ちょっと知るだけで、健康につながる情報をお届けいたします。
健康診断の結果を見て落ち込んでいるあなた、年々数値が悪くなるのはしょうがないと思っていませんか?
いえいえ、疑ってください。マグネシウム不足かもしれません。
今回はマグネシウム(Mg)についてお伝えしていきます。
身体の中の酵素の600種類以上の酵素活性に関与しているといわれるマグネシウムは、以前のお話した、鉄分・亜鉛より体の中にたくさんあるために使われる量も多いミネラルです。食事もマグネシウムを多く含む玄米や穀物類より白米が主流になり、味噌汁さえも加工食品になってしまいました。
そのため、現代はマグネシウム不足の人が増えているといわれています。ちなみに、インスリンの働きにも関与しているため、マグネシウムが不足しているとインスリンの働きが悪くなり血中の糖分を増やしてしまい糖尿病の原因にもなります。糖質減らしているのに血糖値が下がらないという方はマグネシウム不足を疑ってみてはいかがでしょう。
マグネシウムは女性に摂ってほしいミネラル
骨粗しょう症にならないためにカルシウムを摂るようにしている女性は多いと思います。しかし、カルシウムの吸収を調節したり、吸収を妨げたりするのにマグネシウムが関わっているというのをご存じですか?
そのため、目安としてカルシウムとマグネシウム 2:1 の比率で摂るといいといわれています。マグネシウムも忘れずに摂らないと意味がないのかもしれませんね。
マグネシウム不足はイライラ、攻撃的になる
マグネシウムは脳にも影響を与えるため、不足すると脳神経が興奮しやすくなります。「海馬」という短期記憶を司る場所で、マグネシウムと亜鉛を摂ると認知機能が改善された報告もあるようです。仕事も捗るかもですね。
体が欲しがっているのはマグネシウムかも?
偏頭痛、高血圧、腰痛、肩こり、まぶたがぴくぴく、夜中にこむら返り、それマグネシウム不足です。問題は、マグネシウム不足を疑う人がほとんどいないことなのです。果ては、高コレステロール、糖尿病、狭心症、高血圧、うつ、不安障害などマグネシウム不足による体調不良は数えるときりがありません。
そのうえ、エネルギーを産生する回路、タンパク質を作る新陳代謝の調節などにも関与しているためにマグネシウム不足は、原因不明の体調不良と診断される可能性大なのです。長期にわたるマグネシウム不足の方は、複合した病気の薬漬けという結果になる可能性があるのです。
ちなみに、マグネシウムが多いのは、脳、骨、筋肉あと心臓にも多く存在します。心蔵のマグネシウムはイオンチャンネルを介した電気的調節や、カルシウムの移動を調節することによる血管収縮や末梢血管抵抗に役立っています。末梢血管抵抗と血管拡張作用つまり血流の改善に期待が持てるのです。もちろん、マグネシウム不足の改善が慢性疾患のリスク軽減に役立つと考えられていますので、積極的に摂りたいミネラルの一つです。
マグネシウムを上手に摂りましょう
料理で使う塩、自然塩ですか?違いますよね。精製塩ですよね。自然塩はマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが一緒に摂れ、ほんのり甘味があるので料理もおいしくなります。そこは贅沢してみてください。
食品の中でも海藻類に、マグネシウムは多いのですが、胃液が出ないと吸収されにくいので海藻類は酢の物で食べるのがおすすめ。にがりはマグネシウムを多く含んでおり食事の時にとれば、脂肪・糖の吸収も抑えられ一石二鳥です。飲み物も、ジュースやコーヒーからマグネシウム・カルシウムが含まれる硬水にしてみてはいかがでしょう!
最後に、マグネシウムは経皮吸収ができます。マグネシウムオイルスプレーなどで筋肉マッサージすると緊張していた筋肉が緩む効果もあります。
おすすめはにがりやエプソムソルトを入浴剤として入れて長めに入浴。
体はぽかぽかになる、長めに入るとリラックスできるので、ぐっすり眠れますよ。