見出し画像

無理な食事制限・運動はしたくない!

オトナ世代のダイエット講座 講義1|講師:岸村 康代
無理な食事制限・運動はしたくない!

さて、皆さんはダイエットに対して、どのようなイメージを持っていますか?
「一週間でマイナス〇キロ」といった極端な減量を真っ先に思い浮かべるかも知れません。しかし、極端なダイエット法は体調を崩す原因や太りやすい体質になることにもつながります。

最近、「やせにくい」と感じたら。

「昔はちょっと食事を抜いただけでやせたのに、今は何をしてもやせない…」
「今さらダイエットなんて無理」

と感じる方も多いと思います。
たしかに、人は年齢を重ねるごとにやせにくくなると言われ、新陳代謝は下がり、カロリーを消費しにくくなります。
しかし、年齢のせいで諦めるのは早すぎます!これまで2000人以上のダイエットの成功をサポートしてきたなかで、50代以上の方でも無理なくやせることができるということをあらためて実感しています。

ダイエットという言葉には本来「食事療法」「日常的な食事」という意味があります。若いころには効果があった、「食べない」「単に食べる量を減らす」ことで体重を減らすようなダイエットは、50代以上の方にはオススメできません。「正しくやせる」とは、自分にとって「ベストな体重」に戻すということ。具体的には、血圧や血糖値が正常になり、心身ともに心地よく健康でいられる体であるということです。

私は忙しいオトナ世代の方こそ、健康であることが、楽しい人生の基盤になるのではないかと考えています。本講義を通して、本来のあるべき自分の体を取り戻し、健康で楽しい人生を送るきっかけとして頂ければ幸いです。

野菜を制すれば、ダイエットを制す!

詳しい説明の前に、まずは私自身のことを少しお話したいと思います。

私は中学生のころからダイエットを繰り返していました。次々と新しいダイエット法に手を出し、やせてはすぐにリバウンド、やせてはすぐにリバウンド…という生活を長い間ずっと続けていました。
食べることが大好きで食いしん坊な私は、管理栄養士を目指して食のことを勉強するようになっても、なかなかうまくいかず、ダイエットの正解は見つかりませんでした。
そして24歳のとき、無理なダイエットの反動から過食に走ったり、仕事のストレスから夜中にアイスクリームを食べるという生活を続けてしまい…気が付けばひと月で7キロ以上も太ってしまっていました。
身長158センチ、体重65キロ。体は膨れ上がり、体調もお肌もボロボロ

体調も壊した私は仕事を辞め、あらためて食と栄養について学び始めました。
同時に私は、「大好きな食べ物を野菜に置き換える」ことを始めました。
すると、みるみるひと月で4キロも減量したのです!
さらに、食べ始めのひと口を野菜からにしたところ、止まらなかった食欲が落ち着いてくることが実体験としてわかってきました。

そのうちに、体にある変化が起きました。
甘いものや脂っこいものへの執着がなくなってきたのです。
食べ物を食べない、あるいは減らすのではなく、食べたいものを野菜で置き換えれば、異常な食欲が暴走することなく、空腹を感じてもドカ食いにはならない――私が求めていた、無理なく「正しくやせる」ダイエット方法にやっとたどり着いた瞬間でした!

ダイエットをしなければいけない、と「好きなものを一切断つ」というような過度な我慢をすると、一時的にはやせても、そのストレスが異常な食欲を発生させてしまいます。
イライラして正常な判断力を失い、暴飲暴食をしてしまった結果、体調不良やリバウンドを招いてしまうこともあります。
逆に、野菜で体が満たされていると、驚くほど簡単に食べることへの執着が手放せます。
私たちの体は、本当にシンプルにできているのです。
私が異常な食欲に苦しんでいたときにも、野菜を沢山食べることで、正常な食欲に戻ることができました。

「体を、野菜で効果的に満たす」

これが、この講座の大切なテーマです。

野菜のパワーには大きく分けて3つあります。

  • 食欲を正常化してくれる

  • 血糖値の急上昇を防ぐ

  • 糖質や脂質などの吸収を緩やかにし、体外へ排出しやすくする

この講義では、この3つの力を最大限に活用しながら、日々の食事をダイエットにつなげる方法をお伝えしていきます。このダイエットでは食べたいものを我慢する必要はありません。無理なく簡単に続けることこそ、結果的に絶大な効果を発揮します。

1ヶ月で1キロやせるには?

さて、いよいよ具体的な話に入ります。
まずは余計なストレスを生まないために、ダイエットの目標を設定することが大切です。

私の長年の体験からオススメしているのは、1ヶ月に1キロの減量。または自分の体重の5パーセント以内です。それ以上の過度なダイエットは、体に負担をかけますし、リバウンドもしやすくなります。

1キロの脂肪を燃焼するために必要なエネルギーは、約7,200キロカロリーです。1日あたり、240キロカロリー。さらに一食にすると、80キロカロリーです。80キロカロリーと言うと、バナナ1本、または、マヨネーズ大さじ1杯の量です。
意外と少ないんだな、と思いませんか?
そのちょっとした積み重ねによって、1ヶ月で1キロ、1年で12キロの差にもつながるのです。

岸村式ベジタブル・レシピ

手軽に野菜を摂るならつくりおきを活用!『基本の野菜スープ』

野菜料理を何品も作るのが面倒な日でもこのスープをストックしておけば、ズボラに野菜をたっぷり摂ることができます。
私の著書『10日間でやせ体質に生まれ変わる野菜レシピ』では、この野菜スープを7つの味に簡単に変えられるレシピもご紹介しています。

『基本の野菜スープ』
<材料>
たまねぎ・・・1個
にんじん・・・1本
枝豆(※1)・・・80グラム
オリーブオイル・・・大さじ1
水・・・600ミリリットル
コンソメ・・・8グラム
塩こしょう・・・少々

※1 下茹でしたもの、または冷凍枝豆を解凍

<作り方>
1. たまねぎは薄切り、にんじんは千切りにする。
※野菜の下準備は、スライサーを使えば手軽に!

2. 鍋にオリーブオイルを入れて1を炒め、塩少々をふり甘みを出す。
全体に油が回ったら、水とコンソメを加え煮る。
枝豆を入れてサッと火を通し、塩こしょうで味を調える。

3. 器によそって、できあがり!

まとめて作っておいてもOK。味のアレンジをすれば飽きずに続けられます。
ぜひ、皆さん実践してみてくださいね♪

次回は、いよいよ本題、ダイエットに効果的な野菜のパワーについて具体的にお伝えしたいと思います。

※ ダイエットには個人差があります。

* * *

ご受講後のお願い

今回の「オトナ世代のダイエット講座(連載)」はいかがでしたか?
ぜひ、ご受講の証として、スキ❤️を押してくださいね。
ココカラPark編集部の励みになります!
(*会員登録されていなくてもどなたでも記事の右下のハートマークを押してくださいね!)

講師プロフィール

一般社団法人大人のダイエット研究所 代表理事
フードプランナー
管理栄養士
岸村 康代(きしむら・やすよ)

2009年に独立。
現場で「忙しい大人こそ健康的な食事の実践が難しい」ことを切に実感し、2015年5月に一般社団法人大人のダイエット研究所を設立。
自身の15kgの減量を実現した経験から、いかに美味しく食べながらストレスなく健康的な食事をするかを追求。
大人のダイエット研究所では、忙しい大人が無理なく健康になるための美味しくて体にいい食の推進を行っている。
『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日)、『あさイチ』(NHK)、『駆け込みドクター』(TBS)など、出演多数。

講師インフォメーション

一般社団法人大人のダイエット研究所

「食べなかったこと」にできるダイエット: 「やせる食べ合わせ」の法則

10日間でやせ体質に生まれ変わる野菜レシピ

いつもの料理にかけるだけ おからパウダーダイエット

落とした脂肪は合計10トン!伝説のダイエット・アドバイザーが教える最強のやせ方


マガジンTOPへ次の記事へ


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

ご自宅から気軽に参加できるココカラParkセミナー! 健康・運動・趣味など毎月開催しています♫ *参加費無料*どなたでもご参加いただけます。