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同じ年齢でも若く見える人の秘密とは?

やずや社員歴19年。健康管理士一般指導員の國重です。
ちょっと知るだけで、健康につながる情報をお届けいたします。

抗酸化物質を上手に取り入れている人は、実は細胞レベルから若いのです。
老化の原因の一つ、酸化対策をしたい方は必見!本日は酸化から細胞を守ってくれるビタミンEのお話です。

紫外線は活性酸素を発生させお肌の細胞を傷つけていきます。
天気のいい日に布団を干すのは、紫外線が布団の水分と反応し発生する活性酸素を利用して布団のダニやカビを殺菌しているのです。
紫外線対策は日焼け止めが定番ですが、内側からの活性酸素対策も重要です。

そんな細胞レベルから若々しくなりたい人にはビタミンEがおすすめです。しかも、ビタミンEは女性にはうれしい効果が他にもたくさんあります。
全部説明すると時間がかかるので、今回は細胞膜にビタミンEがないと、どうなるの?そんなビタミンEの抗酸化作用のメカニズム入門です♪
細胞膜と脂肪の自動酸化を抑えることだけでも覚えてくださいね。

【用語解説】
■細胞膜の選択的透過
細胞は、細胞の内側と外側を区別できるよう膜が守ってくれています。細胞膜が細胞の中と外の物質のやり取りをコントロールし、細胞内の環境を一定に保つことで生命そのものを維持しているのです。
■不飽和脂肪酸の自動酸化
油分は自動的に酸化していきます。酸素に触れたり、熱が加わったり、光に当たると酸化しやすくなります。体内の脂質も同じように自動酸化しており、この酸化には活性酸素が深く関係しているのです。

ビタミンEに期待できるのは、抗酸化作用、抗炎症作用、抗酸化ストレス、生体機能の調節、血行促進などです。

ビタミンEのはたらき

ビタミンEは脂溶性なので細胞膜の脂にビタミンEが入り込み細胞膜の酸化から守っています。
そのため、細胞膜にビタミンEが不足すると、細胞膜の脂分に過酸化脂質(酸化した油)が増え、細胞膜は硬くなってしまいます。
細胞膜の選択的透過により細胞の中に本来入るビタミンやミネラル、アミノ酸などが搬入できなくなり、アンモニアなどの老廃物も運び出せなくなります。
呼吸で酸素を取り入れても、この「不飽和脂肪酸の自動酸化」に酸素が使われてしまい、必要なところに供給できません。
その間も過酸化脂質がどんどん作られ、細胞膜が硬くなり、細胞内は栄養不足、酸素不足となり細胞内のミトコンドリアは本来のエネルギーを作れなくなるのです。

このようにビタミンE不足による細胞機能の劣化は、慢性的な病気の原因とも考えられています。
ビタミンEはこの「不飽和脂肪酸の自動酸化」を抑制できる強力な抗酸化作用をもっています。

しかし、ビタミンEは活性酸素と結びついて、細胞膜を酸化から守りつつ抗酸化の力は減少していきます。
そこで、ビタミンCを一緒に摂ることで、ビタミンCから電子をもらい再度ビタミンEの抗酸化力を復活させることができるのです。
ビタミンEとビタミンCを一緒に摂ることが最強な理由です。
(ビタミンACEの時のお話です)

ビタミンE不足を疑う時は、「最近シミができてきた」「更年期が気になる」「体温調整ができない」「食生活が不規則」「疲れがとれない」などです。

ビタミンEは、脂溶性のため脂肪で蓄積できるのであまり不足を意識しなくても大丈夫です。
しかし、偏食が続いている人は欠乏の症状が出ているかもしれません。
「肩こり」「腰痛」「冷え性」「頭痛」「生理痛」などは末梢血管の血行障害が原因の場合もあり、これらの改善にはビタミンEの血流改善の効果があります。
手が冷たい方冷え性の方は、まずはビタミンEを意識してみるのもよいかもしれません。
あと、喫煙者、スポーツをよくする人、日光をよく浴びる、ストレスが多い、から揚げが大好き、こんな方もビタミンEを意識して摂りましょう。

また、ビタミンEを摂るにはアーモンドや落花生がおすすめで、簡単に摂れることと、おやつみたいにいつでも手軽に食べることができるので便利です。

ちなみにビタミンEは「若返りのビタミン」と呼ばれています。
加齢とともに発症する血管のトラブルや循環器系のトラブルをおこしにくくすることと、お肌や細胞を若々しく保つことができるからです。
ビタミンEが多い植物系の油(ひまわり油やこめ油)とビタミンCが摂れる新鮮な野菜のサラダや野菜ジュースで酸化に対抗しましょう。

まとめ

・ビタミンEは女性にはうれしい効果がたくさん!
・手が冷たい、冷え性の方は積極的にビタミンEを意識してみる。
・ビタミンEを摂るにはアーモンドや落花生がおすすめ。
・ビタミンEは「若返りのビタミン」!
・ビタミンCを一緒に摂ってビタミンEの抗酸化力を復活!

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