健康管理士一般指導員の國重です。
ちょっと知るだけで、健康につながる情報をお届けいたします。

今回も入門編ミネラルの第2回目になります。
現代の食の代表「コンビニ弁当・ファミレスの食事・レトルト・冷凍食品」は、高カロリー＆高糖質なのに、ビタミン・ミネラルが不足している食品です。

尊敬する、ライナス・ポーリング博士は「どんな病気もすべて例外なく、ミネラル不足に帰する」と語っています。
読んで理解しやすいように「みんな大好きダイエット」にからめて説明してみたいと思います。ミネラル補給が健康的なダイエットの成功へのカギです。

■便利な食事・安い食品・精白された原材料

白米や小麦は精製されています。精製する工程で、ビタミン・ミネラルの大部分をそぎ落としてしまいます。また、土壌のミネラル不足が農作物のミネラル不足を引き起こしています。

がんや糖尿病、高血圧などの病気や生活習慣病の増加は、第二次世界大戦後の農業改革により手のかかる有機肥料を止め、農薬や化学肥料を使い土中の微生物や虫を排除した大量生産の結果です。

そこで、現代の食事では、卵・肉・魚などのたんぱく質プラスミネラルが摂れる雑穀などの精製されていない食品、皮ごと食べられる果物や野菜などがおすすめです。海水から作られた自然塩、発酵させて作る本物の味噌などが手間がかかるけど元気に過ごすコツです。

■今年は、外に出るぞ！夏に向けてダイエットする方必見

頑張っても頑張っても痩せない！
そんなあなたは栄養不足によって、体内の脂肪を燃やせない体になっているのかもです。

今のトレンドのダイエットは糖質オフです。
多くの方は体脂肪になる糖質やカロリーの高い脂質を食べないで、たんぱく質中心の食事に換えると、脂肪が溜まらず燃焼できると考えています。

しかし実はミネラルも重要なんです。
ダイエットの時に意識して欲しいミネラルは「鉄・マグネシウム・亜鉛」になります。

まずは、鉄です。
細胞内のミトコンドリア（1つの細胞の中に無数に存在しています）は、酸素を使って脂肪や糖質・たんぱく質を代謝してエネルギーを作ってくれます。この代謝の最期の工程で鉄が必要になります。
しかし鉄が無いと、エネルギーの最終工程が動かないために代謝が進まなくなる「代謝崩れ」となるのです。その場合は、酸素もミトコンドリアもミネラルもビタミンも使わない「解糖系」という回路で、エネルギーを作ることになります。

解糖系は糖質のみを利用し、非効率かつ、低体温になるなどの弊害があります。そのため解糖系でエネルギーを作る鉄欠乏の人は、いつも糖質を欲しがります。この場合、甘いもの大好きは「嗜好」ではなく、鉄不足の「症状」なのです。
まずは鉄の補給から始めましょう。

次にマグネシウム不足です。
マグネシウムは300種類以上の酵素活性を行っています。もちろん、ミトコンドリアでのエネルギー産生もマグネシウム依存性酵素は複数必要になってきます。また細胞内へのカルシウム流入はミトコンドリアの機能を低下させるため、細胞内からカルシウムを出してくれる「マグネシウム」が必要なのです。

亜鉛については、ダイエットの時に不足しやすいミネラルです。爪、髪、肌荒れ、これダイエットの時、気になりませんか？
これは、亜鉛不足によるたんぱく質の合成が不安定になっているためにおこります。
ダイエットの時こそ亜鉛を補給し、テストステロンや成長ホルモンなどの分泌を促し、たんぱく質を合成することで、代謝を促し美肌とキレイな髪の毛でダイエットを成功させましょう。

■ミトコンドリアは増やせませんか？

ミネラルを摂ることが大事なことはわかりましたが、エネルギーを作ってくれるミトコンドリアは増やせないのでしょうか？
残念ながら、加齢と生活習慣によりミトコンドリアは減ってしまいます。
例えば、農薬の多い食べ物や、添加物の多い食べ物はミトコンドリアを減らす原因になります。また、ミトコンドリアは細胞にストレスがかかって多くのエネルギーが必要になったときに増えるのです。ミトコンドリアを増やして若々しく過ごすヒントを考えてみます。

まず、ミトコンドリアを増やすための栄養素は、タウリン（タコやイカ）です。
元気にするため栄養素は、硫化アリル（にんにく・玉ねぎ）、リコピン（トマト）、スルフォラファン（ブロッコリー）です。

プチ断食やカロリー制限（わざとエネルギー不足を作る）をしたり、運動（ランニングなどの有酸素運動はミトコンドリアを増やして持久力が改善します）や水風呂（水風呂から出ると体がポカポカするのはミトコンドリアが刺激されて熱を発生しているんです）も有効ですよ。
ぜひ、試してみてくださいね。

まとめ

・便利な食事・安い食品・精白された原材料は、ミネラルが不足しがち。
・ダイエットは糖質コントロールだけでなく「ミネラル」も意識すること。
・ダイエットの時に意識して欲しいミネラルは「鉄・マグネシウム・亜鉛」
・甘いもの大好きは「嗜好」ではなく、鉄不足の「症状」かも。
・「ミトコンドリア」を増やす生活がミネラルを制すカギ！

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