今さらだけど知ってほしい!ミネラルが大事な理由
健康管理士一般指導員の國重です。
ちょっと知るだけで、健康につながる情報をお届けいたします。
やずやも4月になり新入社員も入りましたので、今さらながらに入門編から始めたいと思います。
自分で健康管理ができるようなったらいいですよね!
「私、ミネラル不足ではないので関係ないです!」という方や、普段自炊をしてる方にも、きっとお役に立てる情報ですので最後までお付き合いいただけますと幸いです。
一緒に体調を整えるミネラル不足を解消していきましょう!
■代謝のカギは酵素
体の中は代謝という化学反応で、消化、吸収、エネルギーを作るなどのサイクルを回しています。
この場合の化学反応のスピードを上げてくれるのが酵素です。
AからBの物質の変化をおこすとき、酵素があるおかげでより少ないエネルギーで、スピーディにBを作ってくれるのです。
この酵素が働くために必要なのが補酵素です。
ビタミンが補酵素として働きますが、補酵素型になる時に補因子が必要になるのです。
この補因子が、亜鉛やマグネシウムなどのミネラルなのです。
つまり、ミネラルが無ければビタミンは動かない。ミネラルが無ければ酵素も動かない。
その上、ミネラルがなければエネルギーも遺伝子も動かないのです。
■あなたも本当はミネラル不足かもしれない
現代の食事がミネラル不足の理由は様々です。
土中のミネラルを吸収して大きくなる野菜は、昔は鶏糞や牛糞などの堆肥を発酵させ肥料として使うことでミネラルが循環する農業でした。
しかし、農薬や化学肥料を使った農業の方が、生産量が安定してとれることになり、土中の微生物や虫もいなくなり農地は栄養の乏しい土壌になってしまいました。
また、加工食品に多く含まれる添加物のリン酸塩についてあまり気にしたことがないかと思います。加工食品中心の方は食品添加物としてのリン酸塩を知っておいてください。リン酸塩は安定剤、粘着剤、緩衝材などの目的で使われています。
このリン酸塩は、ただでさえ足りていないミネラルにくっついて、ミネラルを体外に排出してしまうのです。
外食するときの霜降りなのに安いステーキ(インジェクション処理されてます)、ハム・ソーセージ(肉の水分を保つため)、かまぼこなどのねりもの(キャリーオーバーで書いていない可能性もあります)、缶詰(PH調整剤と書いてあるかも)、冷凍食品(冷めても美味しいやつが怪しい)、ラーメン(かんすい)など書ききれません。
スーパーやコンビニのカット野菜も菌が繁殖しないように次亜塩素酸ナトリウムで何度も洗浄されているので、ミネラルは期待できません。
(スーパーやコンビニのカット野菜はもちろん、安全性を重視したデパ地下の高級サラダもミネラルが期待できないのでは?と考えています。)
ファーストフードもカロリーは高いけど、ミネラルは摂れないと考えましょう。
■ミネラル不足の時どうなる?
とはいったものの、急に病気になるわけではなくミネラル不足により、少しずつ不調を感じてくるようになります。(病院に行っても特別問題はないということもあります)
歯周病、高血圧、神経過敏、集中力低下、慢性疲労、関節炎、胃腸障害、貧血、頭痛、肩こり、下痢便秘、冷え症など、これらはミネラル不足が表面化したものです。
これらを感じる時はすでにミネラル不足で、この状態を放っておくと、もれなく病名がついてきます。
■重要なミネラルを上手に摂ろう
では、ミネラルの摂り方のヒントをいくつか考えてみます。
難しいことではありません。
まずは、和食に変えましょう。
食事は、魚、ゴマ、豆類、海藻類、緑黄色野菜、納豆、玄米、豆腐、あさりなどの貝類、キノコ類、など精白されていない原材料で作られたもの。
ご覧のとおり、おすすめは「ま・ご・わ・や・さ・し・い」ということになります。
また、胃酸が出ることも大事で、ミネラルは酸に溶けた状態にならないと吸収されません。
胃酸が出るように梅干しやレモンなどを食べることもおすすめです。
腸内環境が悪いと吸収力も低下しますので、食物繊維や発酵食品なども取り入れましょう。
味噌などの調味料も昔ながらの製法がいいのですが、塩だけでも自然塩(天然塩)に変えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
・ミネラル不足により、少しずつ体に不調を感じてくるようになる。
・リン酸塩はミネラルにくっついて、ミネラルを体外に排出してしまう。
・ミネラルを摂るには、和食がおすすめ!
・「ま・ご・わ・や・さ・し・い」の食材を積極的に摂る。
・ミネラルは酸に溶けた状態にならないと吸収されないため、胃酸が出るように梅干しやレモンを食べる。