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片頭痛を改善しよう

健康管理士一般指導員の國重です。
ちょっと知るだけで、健康につながる情報をお届けいたします。

突然ですが、片頭痛に悩んでいる方はいませんか?
片頭痛の時に薬を飲んで治している人もいますよね。

実は、世界の人口の中でも12~15%の人は片頭痛を持っているそうです。
意外と多いですね。
しかも、その70%以上が女性なんだそうです。

夕方になったら片頭痛が始まる人もいるようですが、原因は様々で、これで治るというものがみんな同じではないので厄介なんです。
毎回薬を飲むことに抵抗を感じるという方は、この機会にぜひ原因を探してみてください。

■頭痛の原因は何ですか?

肩こりからくる頭痛でお悩みの方も多いかと思います。 

でも、本質は肩コリになる原因を突き詰めないと(ほとんど仕事の時の姿勢だと思いますけど…)根本的には治りません。
残念ながらマッサージなどの治療では、一時的なコリや痛みの軽減などにしかなりません。

根本的な解決は?
ということで、今回は「血管拡張&炎症説」「三叉神経説」を中心に食べ物や栄養不足を考えていきます。

※三叉神経とは「眼神経」「上顎(じょうがく)神経」「下顎(かがく)神経」の神経にわかれています。
つまり、おでこからあごまでの感覚をつかさどっているのです。

■片頭痛は食べ物も原因のひとつ

片頭痛が起こる時は、血管が拡張して三叉神経に刺激を与え、血管の周りに炎症が起き、さらに血管が広がり三叉神経に与えた刺激が大脳に届くことで頭痛が起きるというメカニズムのようです。 

ここで頭痛を感じると、薬を飲んで血管を収縮させ、抗炎症作用で片頭痛の痛みを和らげるということになります。
片頭痛の7割くらいはこの考え方で説明できると思います。

ということは、頭痛の原因を取り除くことが片頭痛にならないための対策になりますね。 

例えば、みなさんお悩みの肩や首のコリと運動不足は頭への極端な血流の増減や血管の炎症により片頭痛が起きやすくなります。

また、コーヒーやチョコレート大好きな方がカフェインから離脱する時も片頭痛が起こることがあります。
カフェインには依存性があるため最近コーヒーの量が増えてきた方は要注意です。 

加工食品や添加物が多いものを食べる方は、グルタミン酸ナトリウム(うま味調味料)や、ハムやソーセージに入っている亜硝酸塩などが原因で片頭痛が起こることもあります。

食べ物の組み合わせでは、ワインとチーズ(乳製品)なども片頭痛の原因になることは有名です。
また、アルコールヒスタミンには血管拡張作用があるため、片頭痛に繋がると考えられています。 

・いつ何を食べた時に片頭痛が出たのか
・ストレスを感じていたのか
・片頭痛の強度はどれくらいだったか

など記録していくと、自分の片頭痛をコントロールできるようになるのでオススメです。 

■「セロトニン不足説」と「栄養不足説」

最近の研究でセロトニン不足は片頭痛になりやすいという研究があります。

セロトニンは朝の目覚めや神経伝達物質であり幸せホルモンです。
また、ストレスから守ってくれるホルモンでもあるのです。
脳がストレスを感じた時はセロトニンというホルモンを大量に放出しストレスから脳を守ってくれます。

しかし、ストレスが毎日続いていると、セロトニンが足りなくなってくるのです。セロトニン不足は、自律神経のバランスを崩し、血管の急激な収縮と拡張を繰り返し、片頭痛とイライラを起こしてしまいます。

セロトニンを作るには、和食でトリプトファンを摂ることや軽い運動(ウォーキングなど)を行ったり、早寝早起きをして、朝起きたら日にあたり、ストレスをためないようにすることです。

もう一つ栄養不足で注目したいのは、マグネシウム不足です。
女性に片頭痛が多いのはこのマグネシウム不足が考えられます。 

月経前にエストロゲンが上昇しマグネシウムを骨や筋肉などの各組織に移動させます。
そのために脳内のマグネシウム量が低下し、脳内の神経細胞がカルシウム過剰となり収縮が起こるため片頭痛が起きるのです。 

そのほか、ビタミンB群の不足や葉酸不足も片頭痛の原因と考えられています。
ビタミンB群や葉酸がないとホモシステインというアミノ酸がメチオニンに代謝されなくなり、ホモシステイン過剰になり片頭痛だけでなく動脈硬化やアルツハイマーのリスクが高まります。

お薬以外でも改善したいとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

まとめ

《片頭痛を起こす原因》
・肩や首のコリ・運動不足・カフェインからの離脱症状・セロトニン不足
・マグネシウム不足・ビタミンB群不足・葉酸不足
・赤ワインとチーズ(乳製品)などの組み合わせや、加工食品や添加物、ハムやソーセージなどに含まれる成分により片頭痛を起こすこともある
・いつ何を食べたとき、片頭痛が出たのか、ストレスを感じていたのか、片頭痛の強度はどれくらいだった、など記録していくと自分の片頭痛をコントロールできる


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