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風邪かな~と思ったら。~ビタミンC摂取で、1日で回復した話~

健康管理士一般指導員の國重です。
ちょっと知るだけで、健康につながる情報をお届けいたします。

今年は暑かったり、寒かったりで体調崩していませんか?
「体調崩して風邪気味なんですよ~」という方もちらほらいらっしゃいますね。

國重もある朝会社に来たら熱が出てきたので、9時半には退社しました。
10時すぎくらいから家に帰り、21時くらいには熱を抑えました。

お薬ですか?いえ!1時間おきにビタミンCを1,000mg飲みながら、マグネシウムを入れたお風呂に入浴した後「ぬくぬくまる」(冬季限定やずやで販売している温かい寝具です)にくるまって汗をかいて寝ただけです。

■ビタミンCは風邪に効く説と効かない説

厚生労働省はビタミンCの推奨量は100mg/一日としています。

ビタミンCが風邪に効く説はライナスポーリング博士の研究発表です。
風邪には効かないという説は、このライナスポーリング博士の研究を、後の研究者が検証したものです。

コクランレビュー(医学論文)では、ビタミンCは風邪の予防効果は期待できないが、風邪の期間が少し短くなることが期待できると論文で発表しています。

成人で8%、子供で14%早く治すことができる。一日200mg以上のビタミンCを摂取している人が対象だそうです。
一日200mg以上のビタミンCでは少々心もとない気もしますが。。

■ビタミンCだけじゃない風邪に効く栄養素

ビタミンCが多い部位は脳、副腎、水晶体(眼球)になります。
それぞれの場所でビタミンCの需要が高いんですね。
その次に多いのが、腎臓、肝臓、肺と多くの臓器で必要とされています。

その後が皮膚に行きつきます。
メラニンの産生の抑制による美肌に行きつくまでには、他の臓器で使われるビタミンCが充足した後になります。ビタミンCが必要な臓器に届いた後に美肌に効果が出てくるということになります。

脳にもビタミンCが多くあるのですが、ビタミンCやビタミンEには抗酸化作用があり、アルツハイマー病や認知症の予防にも役立っているそうです。

また、白血球にもビタミンCは高濃度で存在しており白血球の遊走性を高めています。
ビタミンCの濃度が高くなると傷や、バイ菌などが侵入に対する遊走性が高まり速攻で現場に突撃してくれるのです。反対にビタミンCが不足していると免疫力が低下してしまいます。

白血球には亜鉛も必要で、傷や早い回復に役立ちます。
亜鉛は粘膜を作るビタミンAを活性化する役目もあり、ビタミンAと一緒に摂ると、喉や鼻の中の粘膜の保護にもなります。

リンパ球もビタミンCで元気になり、「インターフェロン」を作ります。
インターフェロンを作ることでウイルスの繁殖を抑え、病気になりにくくしてくれるのです。

あとはビタミンDです。
特に血中ビタミンDが欠乏している人が、ビタミンDを摂るとインフルエンザの発症が7割少なくなったというデータもあるんです。
ビタミンDを摂っていない群は、摂っている群に比べてインフルエンザの発症率が極端に高くなるそうです。

ちなみにビタミンD欠乏と言えばアルプスの少女ハイジのクララ!
クララはビタミンD欠乏による「くる病」という骨の病気と言われています。ハイジと出会ってアルプスで太陽の光にあたる生活をすることでビタミンDがつくられるようになり、最終回には車いすから立ち上がることが出来るようになったのです。

■ビタミンCの本当に必要な量

厚生労働省のビタミンCの一日の量100mgなんですが、この量はビタミンC欠乏による壊血病にならない最低必要量なのです。

壊血病とは、歯茎の出血、皮下出血(青タン)があるのように出血を伴う障害が出る病気です。
朝起きて歯茎から血が出ているのはビタミンC不足かもしれません。

さて、ビタミンCは吸収しやすいが、排出されやすいのです。
そのために飲んで吸収される過程の実験がされています。
500mg飲むと400mg吸収されます(80%)
1,000mg飲むと750mg吸収されます(75%)
2,000mg飲むと500mg吸収されます(25%)
ということで効率がいい1,000mgずつ飲むのがよさそうです。
(野菜からビタミンCを摂りたいときは、野菜の鮮度となるべく生で食べましょう。)

また、飲んで3時間後には血中濃度が高まり、6時間で元に戻ります。
ということは3時間以内に次のビタミンCを飲むのがよさそうですね。

僕はこの時12,000mgのビタミンCを飲んだことになりますが、そんなに多く飲んでもいいのでしょうか?

実は霊長類以外の動物は体内でビタミンCを作ることができます。
例えばヤギは一日6,000~12,000mgのビタミンCを合成します。

しかし病気の時は100,000mgと普段の10倍合成するのです。
効果を出すには100mgや200mgではなく、より多くのビタミンCの摂取を心がけたいものですね。

まとめ

・ビタミンCは風邪の期間が少し短くなることが期待できる
・ビタミンCは吸収しやすいが、排出されやすい
・ビタミンCを1,000mg飲むと750mg吸収される
・亜鉛とビタミンAを一緒に摂ると喉や鼻の中の粘膜の保護にもなる
・ビタミンDを摂ってインフルエンザを予防する


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