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嗅覚・味覚がしない!しかも、髪の毛、欲もなくなってきた・・食習慣が影響しているかも!今すぐ見直してほしい亜鉛のお話☆

やずや社員歴18年。健康管理士一般指導員の國重です。 ちょっと知るだけで、健康につながる情報をわかりやすくお届けしたいと思っています。

今回のテーマ「亜鉛(Zn)」

友達と街中を歩いていると
「おいしそう!焼きたてパンだ!」と言われたけれど
私は「え?」まったく匂いがしない・・・と寂しい思いをしているあなたにこそ、読んでほしいとっても大事なミネラル「亜鉛(Zn)」について、お伝えしていきます。

亜鉛不足はさまざまなところに影響を与える!

ミネラルの中でも、鉄と同じく微量ミネラルなので欠乏しにくく注目度は低いのでは?と思いがちですが、最近は免疫力もかかわってくるということで、注目度アップしている成分です。

亜鉛は、細胞分裂たんぱく質の活性化などに活躍するミネラルといわれています。そのため亜鉛不足は、味覚、嗅覚障害、皮膚炎、食欲不振、免疫のコントロール、 成長障害(小児・妊婦さん)、インスリン分泌、男性不妊、活性酸素の除去などなど幅広く影響を与えてしまいます。亜鉛そのものは有名ですが、亜鉛不足によるその影響についての認知度は低いので、今回はできるだけわかりやすくお伝えしていきます!

薄毛が気になる方!亜鉛と毛髪の関係

わかりやすい例をあげると「毛髪」そう、「薄毛」「やわらかくなりすぎた髪」。最近思った通りのヘアスタイルができない。コシやハリがなくなったという方、亜鉛不足かもしれません。亜鉛不足は毛髪にも影響し40代から髪質の変化が始まるそうです。たんぱく質と亜鉛の両方がないと髪の毛のケラチンは作られません。

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自分の味覚、嗅覚に自信がない・・これも亜鉛不足。

味を感じる味蕾(みらい)やにおいを感じる嗅細胞の再生をするためにも大切な役割を担っているのが亜鉛です。そのため、亜鉛不足になると、味覚や嗅覚が衰えてくることも。
亜鉛不足の場合は、亜鉛の補給で治ることもあるので、変だなと思ったら病院でまずは検査してみましょう。

海外ではアンチエイジングや免疫で有名

亜鉛は、日本では「欠乏すると味覚や、嗅覚がおかしくなる」ということで有名ですが、海外だと「アンチエイジングや免疫」「セックスミネラル」として有名です。亜鉛を含むたんぱく質は 3,000 種類以上、その上1,000 種類以上の酵素や、2,000種類以上のDNAの転写調節を行います。亜鉛が充分にあればこれらの機能が滞りなく働いてくれます。

例えば、たんぱく質は体の中で、破壊(異化・使う)と再生(同化・修復する)を 繰り返して人間の体は維持されています。

●異化>同化の場合 老化・慢性的な病気になる
●異化<同化の場合 若返る・体を強くする
●異化=同化の場合 現状維持

このたんぱく質のサイクルが、亜鉛の過不足によって影響を受けるのです。妊婦さんや小児の成長が気になる方お肌のターンオーバーのスピードが落ちた方と悩んでいる方にも意識してほしいミネラルです。 

また免疫力は胸腺で作られるT細胞がコントロールしているといわれています。この胸腺はストレスや、栄養不足に弱く、特に亜鉛不足は胸腺の萎縮を起こして免疫が活躍できなくなるといわれているのです。風邪ばかり引いている家族がいる場合は亜鉛不足の可能性もあるので、意識して亜鉛を補うようにしましょう。

亜鉛不足がおきやすい理由とは?

若者世代の亜鉛不足は、ストレス加工食品中心の食生活です。
亜鉛は鉄と同様に吸収率が悪いのです。その上、インスタントラーメンなどに含まれるリン酸塩、ハムチーズなどに含まれるポリリン酸やグルタミン酸ナトリウムなどが亜鉛の吸収を阻害するのです。

ファーストフードやコンビニ弁当、インスタント・レトルト食品、菓子パンだけの食事をしている人は、要注意です!
また過度なダイエット、偏食の人も気をつける必要があります。

普段の食事で亜鉛を補う

亜鉛はすべての細胞に必要な成分です。亜鉛をコツコツ取るには、昔ながらの和食をとり入れてみましょう。雑穀ご飯と納豆に卵料理、焼いた小魚とお味噌汁でOK。

その他にも、赤身肉、チーズ、牛乳、アボガド、アーモンド、牡蠣、うなぎ、カニ、煮干し、卵黄、穀物など。身近なところから、亜鉛が含まれる食材を摂るように心がけていきましょう。


*参照 日本臨床栄養学会「2018 亜鉛欠乏の診療指針」


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