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寝ても寝てもダルイ。それは「鉄不足」のせいかもしれません?!|やずや健康管理士

朝起きて、元気がないな~。コーヒーでも飲まないと体が動かない~。
夕方にはヘロヘロ。集中力がでない。
そんな人、周りにいませんか。
健康管理士であるやずや社員から、今回は「鉄に関する」お話です。
もしかしたら、あなたのやる気が出ないのは「鉄不足」のせいかもしれません。気になる人は鉄不足の見分け方をチェックしてみてください。

誰でも陥りやすい貧血(鉄不足)

今回は特に女性に必要な栄養素『鉄(Fe)』のお話しです。

5 年前にうちの奥さんが、仕事から帰ってきて『何もできない疲れたから弁当でいい?』という日が続きました。 別に「弁当がいや」というわけではなく、「普通に何でだろう?」と思っていました。

そこでいろいろ本を読んだりセミナーに行っ たりしたところ『鉄不足』に行きついたのです。 鉄不足による不定愁訴(ふていしゅうそ)でした。 

健康診断でヘモグロビンは問題ないし、貧血の診断もされていないから大丈夫!という人でも今回読んでいただきたいのは、 誰にでも、貧血(鉄不足)の可能性があるからです。 

日本人女性の22.3%は貧血と言われています。妊婦さんともなると30〜40%が貧血だそうです。そして鉄不足による産後うつになる可能性もあります。先進国の平均が 18%が貧血という数値と比較すると日本女性は圧倒的に貧血の人が多いというのがわかりますね。

鉄不足は見逃される

疲れが取れない、だるい、イライラする、頭痛がする、肩こり腰痛、憂鬱、パニック、集中力が出ない、コラーゲンの劣化(つまり肌荒れ)、 むくみ、髪の毛がパサつく、髪の毛が抜ける、アザができる、冷え性、顔色が悪い、夜眠れない、氷を食べるなど、これらの症状のうちいくつ当てはまりましたか?

2つ以上当てはまった場合、鉄不足の可能性が大です。 

でも、健康診断でも病院でも、鉄不足を指摘されたことがないんだけどと思った方でも要注意!

ヘモグロビンの数値(鉄)はあくまで財布の中のお金と考えてください。
財布の中とは別に、貯蔵鉄という貯金があります(たんぱく鉄ともいい血液検査ではフェリチンと呼ばれています)。

その関係はお財布のお金(ヘモグロビン)が減ってきたら、貯金(フェリチン)からお金(鉄分)が供給されるという循環になります。フェリチンが少ない=鉄不足なのです。

できれば、女性の場合でもフェリチン値30以上できたら60〜100はほしいところです。 *健康診断ではフェリチンは計測してくれませんので、血液検査してくれる病院でフェリチンが測れるか聞いてから検査通院することも必要です。

簡単にできる!鉄不足の見分け方

✔︎爪が柔らかい人(爪切りがパチンといわない人)
✔︎親指の爪がアーチになっていない平らな人
✔︎冷え性
✔︎瞼のうらの色が白い
✔︎疲れがたまりやすい
✔︎ダイエットをしている
✔︎集中力がなくなった
✔︎いつもあくびが出る
自分自身をよく観察してみてください。もしかしたら鉄不足に陥っている可能性があります。

鉄分補給にひと工夫♫

鉄分の補給には、摂取量だけではなく、吸収力を考えて摂る必要があります。それは、鉄分は食べた量の一部しか吸収をさせないように体ができているからです。そのため吸収をよくするために工夫が必要になります。
  
鉄分を意識した食事方法を考えてみます。
まず胃酸の分泌を正常にすることが大切です。
胃酸が少ない人(日本人には多いそうです)は、食前にパセリや梅干しを食べて胃酸を出しやすくするなどの工夫をしてみましょう。

そして、鉄の吸収を促す食べ方があります。
ビタミンCやたんぱく質と一緒に摂ることで鉄分の吸収を良くします。しかも、ビタミンCと鉄はコラーゲンを作るときに必要な栄養素なので美容のためにも一緒に摂る方が効果的です。
そう考えると『ニラレバ定食』はレバー(鉄とたんぱく質)にニラ(ビタミンC)が一緒に摂れるので鉄不足の人にはピッタリのメニューです!

レバニラのみ

そのほかにも、牛肉や豚肉などのお肉、特にロースなどを食べると鉄も亜鉛もビタミンB群、たんぱく質も取れます。ビタミンCは夏野菜で補給できます。焼肉にレモン汁もおすすめです。

反対に、鉄分の吸収を阻害する食べ合わせもあるので注意が必要です。
乳製品は時間をずらして食べるようにしましょう。
鉄不足を意識せずに食事をすると、貯金(貯蔵鉄)に回す鉄分がなくいつも自転車操業になります。貯金を増やすには毎日少しずつ、お金(鉄)を上乗せすることが大切なのです。うちの奥さん食事などを気をつけることで、フェリチン値が 12 から 37 になり元の元気を取り戻しました。

これから暑くなります。夏バテと思う前に、鉄不足の可能性もありますので、しっかりとした食べ合わせも気をつけながら、体を整えてくださいね。

他にも「ちょっと知るだけで役立つ健康豆知識」掲載中です!ぜひご活用くださいませ。

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