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同い年なのに、老け顔にみえる!!それは、カルシウム不足かもしれません。日々の牛乳だけでは補えないCa不足をしっかり理解しましょう(その2)

やずや社員歴19年。健康管理士一般指導員の國重です。
ちょっと知るだけで、健康につながる情報をお届けいたします。

カルシウムのお話2回目です。
牛乳をたくさん飲むと骨が強くなってくれるんですよね。
それが本当なら、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、アメリカは4大酪農国ですが、骨折が多いのは何故でしょうか?

乳製品をたくさん摂っているので、カルシウム不足にはならない気がするのですが・・・前回のカルシウムパラドックスも思い出しながら骨量を増やすためにはどうしたらいいのかを考えていきます。
若い時に骨量を増やしておくのも一つの案です。
もしかしたら、健康診断で身長が低くなってたのは骨量の減少かも。

■骨量のピークは20歳前後

カルシウムは体内で一番多いミネラルで、体重の1~2%の重さがあります。
子供のころ成長するということは「骨が成長する」ことになり、骨端線という軟骨が成長していくと身長が伸びていくのです。

女性は15~16歳、男性は17~18歳で成長が止まり、このタイミングで骨端線は完全に硬い骨になり20歳くらいで成長が止まります。
ココが骨量のピークになります。
40歳くらいまでは骨量キープ、その後は年齢とともに減少していくことになります。

■骨にカルシウムが保存されているのは動物も同じ

40歳を過ぎたら骨粗しょう症にならないよう、カルシウムの量をキープする為にカルシウムのサプリや、牛乳を飲めばカルシウムの補給になりますね!と考えがちですが、そうでもないようです。

スウェーデンの疫学調査では、毎日牛乳飲む人を調査したところ一日1杯飲む人と3杯飲む人では、3杯飲む人の方が1.6倍骨折する率が高くなるそうです。

また、アメリカでは50歳以上の男女対象にカルシウムのサプリメント1000mgを超えて毎日摂るとその集団は、心血管系の病気になるリスクが20%増えるという研究の結果もありました。

カルシウムを考える時に腑に落ちたのが、以前読んだ中村篤史先生の記事です。

「草食動物の象も人間と同じように骨にカルシウムを保存しています。
しかも、人間と比べると数十倍の重さの体重を支える強靭な骨を維持しているのです。
しかしカルシウムが多く含まれる、牛乳やサプリを飲んでいるわけではなく、彼らは葉っぱを食べているだけなのです。
緑色の葉っぱの中には葉緑素があり、葉緑素の構成成分はマグネシウムなのです。」

なるほど!骨粗しょう症は現代の日本人が加工食品中心の食事になり、野菜や玄米(雑穀類)などの量が減ったことによるマグネシウム不足によるカルシウムパラドックスが原因のようです。

ということは、動脈硬化、心筋梗塞、白内障、糖尿病など加齢とともにカルシウムの偏在が遠因で起こる異所石灰化による高血圧や心臓などの病気の予防は、骨からカルシウムを離さないことが重要になりそうですね。
骨粗しょう症は骨が弱くなるという骨だけの問題ではないんです。

■骨粗しょう症になっても骨量は増やすことはできます。

骨粗しょう症になると、もう骨量は増やせないの?とご心配される方が多いですが…そんなことはないのです。骨を増やして、骨から離さない方法を考えていきましょう。

カルシウムと同じ量のマグネシウムを意識して摂ること。
マグネシウムが多い食品は、「ま・ご・わ・や・さ・し・い」と覚えてください。

 まめ(豆製品)
 ごま(ナッツ類)
 わかめ(海藻類)
 やさい
 さかな
 しいたけ(きのこ類)
 いも(いも類)

カルシウムと違いマグネシウムはサプリでもOK、塩を天然の塩に変えるのもいいですね。

次に、ビタミンDはカルシウムが腸管から吸収しやすくしてくれます。
日光を浴びると体内でビタミンDを作ることもできます。
お日さまが人間を元気にしてくれるのです。

ビタミンKは、骨のカルシウムの吸収や動脈の石灰化を抑制し助けてくれます。ビタミンKを食事から摂取するなら、納豆がおすすめ。牛乳はカルシウム目的で飲むとたくさん飲んでしまうため、あくまで嗜好品で飲みましょう。

骨量を増やすには、運動も重要。
歩くことは「かかと」に衝撃を与えることになりますが、これが骨の代謝サイクルを正常にし、骨芽細胞を刺激してオステオカルシンを出すことにつながります。大人になっても骨は日々生まれ変わります。毎日歩くことも骨密度を上げてくれるのです。若々しい骨を保つためにも、身近なことから始めていきましょう!
*オステオカルシンは、骨芽細胞が産生するホルモンで、健康と若さの維持に役立つと考えられています。

まとめ

・骨粗しょう症になっても、骨量は増やせる!
・カルシウムサプリや牛乳を飲むだけでは骨量は増やせない。
・骨量を増やすには、カルシウムと同じ量のマグネシウムを摂ること!
・ビタミンDとビタミンKもバランスをよく摂ることが大切。
・毎日歩いて、かかとに刺激を与え骨密度をアップ。

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