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ビタミンCを摂取したら、何にいいの?疲れた時はもちろん、こんなところにも役立つビタミンC!

健康管理士一般指導員の國重です。
ちょっと知るだけで、健康につながる情報をお届けいたします。

前回のビタミンCの量のお話は記憶に新しいと思いますので、もう少しお付き合いください。
ビタミンCの力をもう少し詳しく説明したいと思います。

ノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士のおかげで超有名になったビタミンCを飲むと風邪をひかないという説ですが、1970年代にはこれを検証するためのいろんな研究もされ、米国では一旦否定されたそうですが、たくさんの論争があっただけに研究者も多く、解っていることも多いのです。

一日を通じて野菜も果物も食べない方はぜひご一読ください!

■最も体感しやすいビタミンCで解決する症状と飲み方

ビタミンC不足は便秘の原因の一つです。

ビタミンC不足は腸の蠕動運動を緩慢にし、便秘を感じます。
そんな方は、一度ビタミンCをお試しください。

ただし、「何グラム飲めばいいのか?」は個人によって違います。
これは、確率的親和率(酵素と補酵素が結合する確率)という考え方です。

例えば、家族が同じ食事を毎日しているのに、いつも風邪をひく(免疫に関する親和率が低い)人もいれば、風邪になりにくい(免疫に関する親和率が高い)人もいます。

ちなみに、便秘のためのビタミンCの飲み方ですが、朝昼夕と1000mgずつ飲んでみて、お腹が緩くなったら多すぎということになります。
便秘にお悩みの方は、ビタミンCの量を増やしたり減らしたりしてみて、自分に合った量をみつけてみてはいかがでしょうか。

■まずはビタミンCが多く存在する場所を考えてみましょう。

ビタミンCが一番多い場所は「リンパ球」T細胞、B細胞など、つまり免疫に関するところです。
次に「単球」マクロファージ、樹状細胞などです。

他にもインターフェロンの合成や白血球の活性化にも役立ちますので、ビタミンCを摂ると免疫機能が高まり、抗ウイルス、感染症に強くなるということになります。そう考えると風邪と関係ありそうですね。
他にも、脳下垂体、副腎、眼球、脳内にも多いと考えられています。

■コラーゲンを作るにはビタミンCと鉄が必要。

 皮膚の70%はコラーゲンです。ぜひ美肌に利用しましょう!

また、以前に紹介した細胞外マトリックスにもコラーゲンが存在します。
骨の基礎はカルシウムではなくコラーゲンです。ビタミンCはもちろん、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムなども健康な骨に役立ちます。

応用ですが、ビタミンCを摂ることで傷や火傷、床ずれも早く治すことができます。
ヒスタミンを抑える力があるので、アトピー性の皮膚炎や花粉症がある方にもおすすめです。

動脈硬化が心配な方にもビタミンCをおすすめします。
毛細血管はもちろん大きな血管についてもコラーゲン(+エラスチン)で出来ているので、女性の方で、手や足を物にぶつけると内出血が出る方は毛細血管がボロボロになっている可能性あります。

ビタミンCを飲んでコラーゲンを作り、血管に弾力性と血管壁の強化をしましょう。
高血圧の方は血管のトラブル予防に、また、歯周病にもビタミンCがおすすめです。

■眼のトラブルやアンチエイジングの抗酸化作用にも期待。

ビタミンCは眼球にも多い栄養素です。

目は紫外線が直接当たるので、酸化しやすい部位です。
抗酸化作用のあるビタミンCが減ると白内障(眼球が白く濁る)や緑内障(眼圧が上がる)になりやすくなります。

また、アンチエイジングを目指す方も、抗酸化作用のあるビタミンEや亜鉛などと一緒に意識していきましょう。

■認知症や統合失調症にも。

脳細胞は他の身体の細胞と異なり、死滅しても新しい細胞が作られることがありません。そのため、老化が早い部位でもあります。

脳を覆っている脳膜にある不飽和脂肪酸は、酸化に弱い物質です。
脳は酸素の消費が多い部位になるので、抗酸化物質であるビタミンCなどのビタミン類が不足すると、酸化=老化が進み認知症の原因の一つになってしまいます。

また、統合失調症にもビタミンCの有益な例が出ています。

■「あ~、疲れた…」という日もビタミンCを実感。

副腎はストレスに対抗するホルモンをつくる際に大量にビタミンCを使います。
多くの部位で使われているビタミンC。一日最低ビタミンC1000mgでも少ないかもしれませんね。。多めに摂るように心がけましょう!

まとめ

・ビタミンC不足は便秘の原因の一つ。
・コラーゲンを作るには、ビタミンCと鉄が必要。
・高血圧の血管のトラブル予防、歯周病にもビタミンC!
・ビタミンEや亜鉛を一緒に摂ってアンチエイジング。
・ビタミン類が不足すると、酸化=老化が進み認知症の原因の一つになる。

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