見出し画像

気になる血圧!でも、薬を飲み続けたくない方へ

健康管理士一般指導員の國重です。
ちょっと知るだけで、健康につながる情報をお届けいたします。

先日、健康診断の結果が送られてきました。
「高血圧は、心疾患や脳卒中などの生活習慣病を引き起こします。」
これを読んだら普通の人は心配になって病院に行っちゃうなぁ。と思いながら…今月は高血圧について考えてみます。

■高血圧は病気ですか??

ちなみに今回の健康診断時の私の血圧は、収縮期血圧(上)が150mmhg拡張期血圧(下)102mmhgでした。
コレステロール、血糖値ともに問題なく、タバコも吸いません。
1987年ころは高血圧の基準は180/100mmhgだったので、この時代の基準であれば問題なしの数値です。

しかし、1999年にWHO(世界保健機関)とISH(国際高血圧学会)がこの基準を変更し、高血圧の基準を140/90mmhg以上に変更しました。
もちろん、私の結果も治療の対象になります。これによって脳梗塞や心筋梗塞のリスクを低下させることが出来るそうです。「不適切な生活習慣を改善しましょう!」とのことです。ちょっと怖くなりますよね。

実は高血圧の基準値については、紆余曲折があるのです。
2014年に「人間ドック学会」と「健康保険組合連合会」は147/94mmhgに緩和すると発表(実際この範囲の人の95%が健康であることを確認)したところ、「日本高血圧学会」はこの基準値に猛反発しています。
しかも、どの年代も同じ基準値というのも違和感があります。

この数値さらにさかのぼって紐解いてみると、年齢+90というのが以前の基準値だったようです。
60歳なら150mmhg、80歳なら170mmhgという風に、年齢とともに基準値が上がるというのが自然な気がします。年をとると血圧を上げないと脳に血液が届かなくなるのでしょうか?
この基準値に当てはめると今回の結果はほぼ問題なし(少し出ますが)です。手始めに通勤の徒歩区間を増やすなど、軽めの運動をはじめようかと思っています。
ちなみに2024年4月から基準値が160/100mmhgへ変更になりました。

■ミネラル不足を疑おう

まずは、高血圧の原因から考えてみましょう。

高血圧の原因は塩分で、塩分は水を集めるので血中のナトリウムの濃度が濃くなると高血圧になりやすくなるといわれます。
頑張って減塩しても血圧が下がらない方は、糖分も気にしてください。
糖質制限すると血圧が下がるというお話もあります。

糖質制限すると肥満解消して、結果血圧が下がるのでしょうか?
実は、糖質制限を行うとインスリンの量が減ります。

インスリンは塩分を腎臓でろ過させないようにしますので、糖質制限すると、インスリンが出ない=塩分がろ過(排出)されることで血圧が下がるのです。
ということで今回は塩分過多を掘り下げてみます。

さて、血管には2種類の血管があります。動脈と静脈です。
ご存じのように動脈には筋肉があり、伸縮性と弾性に富んでおり血液を送る作業をしています。
静脈は弾性が少ないかわりに逆流しないように静脈弁があります。

動脈の筋肉は心臓から送り出された血液を収縮と弛緩を繰り返し、脳やいろいろな臓器に運んでくれています。
どうやって収縮と弛緩を繰り返すのかといいますと、カルシウムとマグネシウムの力です。

カルシウムは収縮、マグネシウムは弛緩の役目です。
動脈の筋肉が収縮と弛緩を繰り返し、力強く運んでくれているのです。

ということは、マグネシウム不足になると動脈は収縮したままで、血圧は上昇することになるのです。

■高血圧ならオメガ3系の油分を摂ろう!もう一つのポイント

マグネシウムを補給することと、利用しやすくした方がよさそうですね。
それならオメガ3系の油分を積極的に摂りましょう。
オメガ3系の油分は細胞膜を柔らかくしてくれます。

反対にオメガ6系の油分は細胞膜を硬くしてしまいます。
(トランス脂肪酸はもっと硬いので、脳が発達している子供たちには食べさせないようにしましょう。脳は細胞膜の宝庫です。子供のうちはオメガ3系の油分を摂る方が脳の神経細胞が柔らかい膜になり流動性が高まり頭が良くなるという流れです。)

細胞膜は細胞の中と外を隔てている壁のようなものです。
イオン化されたミネラルは、ある条件でこの細胞膜を通過することが出来るのです。
もちろん柔らかい細胞膜の方がミネラルだけでなく、酸素や栄養素を通過させやすく不要なものを排出しやすくしてくれます。

ちなみに、細胞内のナトリウムとカリウムのバランスはマグネシウムがサポートしています。
塩分の多い食事をして細胞内のナトリウムが増えると細胞内の水分も増え膨張していきます。
血管の細胞なら血管壁を厚くして、血圧が上がります。
その際に細胞外にカリウムがあれば細胞に取り込まれナトリウムを排出し、正常なバランスに戻してくれます。

しかしマグネシウムがないとナトリウムを細胞の外に出せないため、次の手段としてブラザーイオンのカルシウムを取り込んで行きます。
細胞内のカルシウム過剰が始まると、やがてカルシウムとコレステロールを含んでいる細胞は細胞死となり血管が固くなり動脈硬化が始まります…。

マグネシウムを摂りたい方は「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を使った食事がおすすめです。

「ま=まめ」
「ご=ごま」
「わ=わかめ」
「や=やさい」
「さ=さかな」
「し=しいたけ」
「い=いも」

やはり昔ながらの和食がいいです。特に海藻類はポイントが高いですよ♪
また、カリウムが多い果物を添えるとさらにいいですよ!

まとめ

・高血圧の原因は塩分
・糖質制限するとインスリンが出ない⇒塩分が排出される=血圧が下がる
・マグネシウム不足になると血圧が上昇する
・高血圧にはオメガ3系の油分、マグネシウムを積極的に摂る
・「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を使った昔ながらの和食がおすすめ


前の話へ豆知識一覧へ


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

ご自宅から気軽に参加できるココカラParkセミナー! 健康・運動・趣味など毎月開催しています♫ *参加費無料*どなたでもご参加いただけます。