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「コロナ離婚」を防ぐために今すぐできる3つのこと

ココカラ夫婦物語 講義3|講師:高草木 陽光
「コロナ離婚」を防ぐために今すぐできる3つのこと

都内では、1日の感染者数が5,000人を超えた日もありましたが、ワクチン接種が少しずつ進み始めたせいか、一時期に比べて国内感染者数が減少してきています。

しかし、ここへきて更に「新型コロナウィルス変異株」といわれる「デルタ株」「ミュー株」という未知のウィルスが確認され、国民の不安は尽きることはありません。

新型コロナウィルス感染者が増え続け、世界中が大騒ぎになり始めた頃、ちまたでは「コロナ離婚」という言葉が広まりました。

コロナ離婚とは、新型コロナウィルス対策の外出自粛で、自宅で過ごす時間が増えたことから夫婦で過ごす時間も多くなり、その結果夫婦ゲンカが増え、離婚に進展しまうことです。

実は、新型コロナウィルスが広まり出し、「コロナ離婚」と騒がれ始めた頃は、コロナ離婚に該当するような夫婦はまだ少数でした。

しかし、何度も緊急事態宣言が繰り返されてきた現在はというと、明らかに離婚や離婚に関する相談が増えてきていると感じます。

コロナ禍で生活していく中で実感していることは、危機的な状況になったときこそ、真の「夫婦力」が試され、そして「真の夫婦関係」が浮き彫りになるということです。

今、私たちは、試されているのです。

このような時こそ「夫婦力」を発揮し、絆を深められる夫婦なのか?
それとも、「コロナ離婚」へ真っしぐらの夫婦なのか?

「コロナ離婚は、なんとしてでも避けたい」と少しでも思っているのなら、今できることを、すぐに始めるべきです。

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1:危機意識を一致させる

コロナ離婚になりそうな危うい夫婦の特徴のひとつは、夫と妻の「危機意識」が食い違っているということです。

どちらかというと、妻よりも夫の危機意識や危機管理が甘く、そのことが原因でケンカになっている夫婦が多いようです。

また、最近では「ワクチン接種をするか、しないか」ということで、夫婦の意見が分かれて険悪なムードになっている夫婦もいます。

A子さん:「うちの夫は、外出先などに設置してあるアルコール消毒をしないのです。自分だけの問題じゃないって話をしても、“オレは大丈夫だ”と言って聞いてくれません。もう別居したいくらいです」。

B子さん:「2回のワクチン接種を終えたからと言い、友達や会社の人と会食をしたり、休日も夕方から出かけたりして、ホント迷惑です。感染するリスクはあるのに、他人事としか考えていない夫に殺意さえ覚えます」

C子さん:「手洗い、うがいは習慣になったのですが、食事や睡眠、運動など免疫力を高めるための意識が低いので心配です。私が何も言わなければ、カップ麺やレトルト食品だけで何日も過ごしてしまう人で、積極的に健康を考えないので、私が気にかけてあげるしかないことがストレスです」。

D子さん:「私はワクチン反対派なのですが、夫はワクチン賛成派で、子どもにワクチンを打たせるかどうかで揉めています。2人とも今後の子どもの健康を考えていることは一致しているのですが、価値観が合わない夫との離婚も考えてしまいます」。

A子さん、B子さん、C子さん、D子さんのように、夫の危機管理の甘さや、意見の食い違いに不満を抱えている人は少なくありません。

ケンカになる前に、お互いの危機管理意識を一致させておくことや、思いや考えを擦り合わせるための話し合いを根気強く続けることが「コロナ離婚」にならないための対策にもなります。

2:深い話をする

自宅で過ごす時間が増えているこのときを利用して、普段話したくても話せなかったことや、伝えられなかったことを伝えてみるのはいかがでしょうか。

有り余る時間をテレビやゲームに使うのではなく、“こんなときだからこそできること”は、探せばたくさんあるはずです。

今のこの状況に関してや、家族のこと、将来のこと、仕事のことなど、思っていることをお互いに吐き出して、そして一緒に考えることは、この状況が落ち着いた後に必ず実になるはずです。

3:分担し、協力し合う

危機的な状況であるこの時期に、家族や夫婦が一致団結しないで、将来的に一体何ができるというのでしょうか。
この期に及んで、まだ「家事は女の仕事だ」という精神構造の夫が存在するのも事実です。そのような夫は、妻から離婚を宣告されても不思議ではありません。

今こそ、助け合い、支え合うときです。
これまで弱音を吐いたり甘えたりすることに抵抗があった妻は、今こそガッツリ夫に甘えるべきです。

そして、これまで家のことを妻に任せきりだった夫は、今こそスーパーマンになれるときです。

お互いの得意分野を生かし、「家族」という“チーム”が撃沈しないように盛り立てていってください。

* * *

自分で自分の身を守ることは、周りの大切な人たちを守ることでもあります。
「どうすれば自分や家族を守れるか」を真剣に考えて実行に移しましょう。そして、出どころがわからない情報やデマに惑わされないようにしてください。

パニックを避けるためにも、夫婦の会話を増やし、協力し合うことが何よりも大切だと感じます。

また、この1年以上のコロナ禍を過ごすなかで、夫や妻に対しての「価値観の違い」を改めて認識した人も少なくないのではないでしょうか。
自分との価値観の違いを「相手に修正させる」ことは決して簡単なことではありません。

夫婦関係を継続していきたいのであれば、相手の価値観を修正させるのではなく、自分が「どう受け止めるか」であったり、自分を納得させる「落とし所を決める」といった作業だったりが必要になってくるかと思います。

このコロナ禍は、夫婦関係を じっくり考えてみる“良い機会”と捉えてみてくださいね。

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講師プロフィール

夫婦問題カウンセラー
高草木 陽光(たかくさぎ・はるみ)

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夫婦問題カウンセラーとなり、これまで、およそ1万人のカウンセリングを行う。「直そうとしないで、わかろうとするカウンセリング」をモットーに、夫婦問題で悩みを抱えている人の心に寄り添いながら、解決への糸口に向けてお手伝いをしている。
美容師、育毛カウンセラーを経て、結婚を機に専業主婦となったが、夫の束縛や価値観の押し付けに違和感を覚え、「結婚生活とは何か」ということを深く考え始める。「離婚カウンセラー」という職業があることを知り、自分たち夫婦だけでなく、夫婦関係で悩んでいる人たちのために必ず役に立つと確信し、2009年に「NPO法人日本家族問題相談連盟」の認定資格を取得。【メディア実績】
・NHK総合「ニュース シブ5時」「あさイチ」
・フジテレビ「ホンマでっか!?TV」「ノンストップ!」「バイキング」
・TBS「ビビット」「グッとラック!」
・テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニュングショー」他。
【著書】
・なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか(左右社)
・心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK(左右社)

講師インフォメーション

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▼著書《なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか

▼著書《心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK

講座のイラストを制作されているのは多田 景子(ただ・けいこ)さんです。素敵なデザイン画をたくさん制作されています。よろしければ下記をご覧ください。

▼イラストレーター 多田 景子 ホームページ


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