不倫の始まりと対処法
ココカラ夫婦物語 講義24 |講師:高草木 陽光
不倫の始まりと対処法
「不倫」と聞いて思い描くのは、妻ではなくて“夫”が不倫するケースの話かもしれません。
ですが、不倫する夫がいれば、当然その不倫の相手がいるわけで、その相手が独身女性とは限りません。
つまり、現実は“妻”という立場の女性たちのなかにも、不倫している人が大勢いることになります。
私は職業柄、多くの人たちから不倫に関する相談を受けています。
夫に不倫をされた妻もいれば、妻に不倫をされた夫からの相談もあります。
また、不倫相手だという女性や男性からの相談もあります。
今回は、そのような人たちに接してきてわかったことや、夫や妻が不倫してしまう理由や対処法についてお伝えします。
夫は安心で浮気する、妻は不満で浮気する
私の著書『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか(左右社)』をお読みになっていただいた方のなかには、「あ〜、そうなんだ」「なるほど」など、なんとなくでもご理解いただけた人もいらっしゃるのではないかと思います。
著書のなかでもお伝えしているように、夫は妻に不満がなくても浮気(不倫)をします。
「魔が差した」と言えばそれまでですが、“オス”という生き物は本当に魔が差す場合もあるのは確かなようなのです。
家庭が円満で、妻に対しても何の不満もないような状態でも、“そのときの状況”が整えば他の女性にフラッと行ってしまう男性も少なくありません。
妻からしてみれば「冗談じゃない」「意味がわからない」と憤慨するのも確かですが、「浮気したら妻がどんなに悲しむか」「もしバレたときに家庭はどうなるのか」といった想像力に欠けるのも、男性の残念なところだと常に感じています。
では、妻の場合はどうでしょう。
妻が浮気をする場合の多くは、夫に「不満」があるために、そのような行動に走ってしまう傾向が強いのです。
たとえば、「私の気持ちに寄り添ってくれない」「細かいことに口出しするくせに家事育児に協力的じゃない」「私を母親だと勘違いしている」などという不満が解消されずに蓄積されていったとします。
このような状況が続いているときに、“自分を認めてくれる人”、“気持ちに寄り添ってくれる人”、“女性として扱ってくれる人”が目の前に現れた場合、迷わずに好意を抱いてしまいやすいのが「女」という生き物なのです。
普段から夫婦の会話も多く、意識してきちんと妻と向き合ってくれる夫…妻は、ただそれだけで心が安らぎ、夫にも優しくいられるのです。
浮気心を抱かせないようにするための「3つの自尊心」とは?
人は、自尊心が傷つけられると、傷つけられた自尊心を満たしてくれる人に好意を抱いてしまう傾向があります。
そこで、夫婦間に限らず、人間関係で大事な「3つの自尊心」についてお伝えします。
1:自己重要感
自己重要感とは、「大切な人」「必要な人」だと認めてほしい欲求。
2:自己有能感
自己有能感とは、「できる人」「能力がある人」だと認めてほしい欲求。
3:自己好感
自己好感とは、「愛されたい」「好かれたい」という欲求。
男女共に1〜3の「3つの自尊心」が満たされていると、夫婦関係も良好なことが多いのですが、そのなかでも特に夫の場合は、「自己重要感」と「自己有能感」が満たされていることで、妻や家庭への満足感が高まる傾向があります。
妻が夫に対して、常に「頼りになる人」「できる人」という“対応”をしていると、浮気や不倫問題とは無縁でいられる可能性が高いということです。
一方、妻の場合は「自己好感」が満たされることで、浮気や不倫に走る傾向が低いとされています。
女性は「私は愛されている」という自覚があれば、それが自信にもつながり、家族のために頑張る意欲が湧くということです。
夫(妻)が横道に逸れてしまってから夫婦関係を修復することは、離婚することよりも大変な精神的負担がのしかかります。
ぜひ、今からでも毎日の言動を見直し、今後の夫婦のあり方を見直してみてくださいね。
***
ご受講後のお願い
今回の「ココカラ夫婦物語(連載)」はいかがでしたか?
ぜひ、ご受講の証として、スキ❤️を押してくださいね。
ココカラPark編集部の励みになります!
(*会員登録されていなくてもどなたでも記事の右下のハートマークを押してくださいね!)
講師プロフィール
高草木 陽光(たかくさぎ・はるみ)
講師インフォメーション
▼著書《なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか》
▼イラストレーター 多田 景子 ホームページ