「夫婦の溝」修復方法(溝チェック診断付き)
ココカラ夫婦物語 講義12|講師:高草木 陽光
「夫婦の溝」修復方法(溝チェック診断付き)
長年“夫婦”を続けていると、どこの家庭でも大なり小なり何らかの問題が浮上してくるものです。
そして、問題を“問題”と認識しない人もいれば、問題を更に大きくしてしまい、誰にも言えない“悩み”として1人で抱え込んでしまう人もいます。
客観的に見れば、「もう少し早く対処しておけばよかったのに」と感じる人も少なくないかもしれません。
しかし、そういったことは決して他人事ではなく、誰もが陥る可能性がある“負のスパイラル”として存在します。
夫婦とは、実にシンプルであると同時に、実に厄介な関係であるとも言えます。
その証拠に、「夫婦円満の秘訣」についての書籍やネットの情報を見てもわかるように、仲睦まじい夫婦関係を維持するために記されている方法は、高額な商品や道具を使うわけでもなく、難しいテクニックをマスターしなければいけないわけでもありません。
誰もが今日からでも実行しようと思えばできるシンプルなことばかりです。
ですが、関係性が近ければ近いほど、それらを素直に実行できる人たちが少ないのが現実です。
「夫婦の溝」は何センチ?
「今のままではいけない」「穏やかな夫婦関係を取り戻したい」「もっと夫(妻)から愛されたい」。
こんなふうに思っている人たちが大勢いるものの、何をどうしたらいいのかわからずに悶々とした毎日を過ごしています。
ではここで、あなたの「夫婦の溝」がどのくらいの深さなのかをチェックしてみましょう。
【「夫婦の溝」チェック診断 】
1:「おはよう」「おやすみ」「行ってきます」など挨拶を交わさない。
2:寝室を別々にしている。
3:食事は滅多に一緒にとらない。
4:会話のキャッチボールは、1日10分以下だ。
5:滅多にケンカをしない。
6:自分はいつも我慢していると思う。
7:「言ってもわからない」「話しても無駄だ」と感じ言葉を飲み込んでしまうことがある。
8:誕生日や結婚記念日などのお祝いイベントをしていない。
9:「ありがとう」「ごめんなさい」が素直に言えない。
10:お互いの交友関係を把握していない。
* YES:0→夫婦の溝0センチ
これからもお互いを思いやることで平穏な毎日を過ごすことができます。
* YES:1〜3→夫婦の溝5センチ
5センチの溝でも、場合によっては足をくじいてしまうこともある油断ならない状況です。これ以上溝を深めない努力をしましょう。
* YES:4〜6→夫婦の溝10センチ
10センチの溝にハマれば確実に“ケガ”をするレベルです。手遅れになる前に今すぐに対処法を考え実行しましょう。
* YES:7〜10→夫婦の溝30センチ
あなたは、30センチの溝に落ちている重症レベルです。再構築を目指したいと思っているのなら早急に専門家に相談するなどして、本気で行動する覚悟を持ってください。
「夫婦の溝」は、どうしてできる?
ところで、なぜ「夫婦の溝」はできてしまうのでしょうか?
上記の『「夫婦の溝」チェック診断』でもわかるとおり、溝が深ければ深い夫婦ほど、お互いに深く関わることを“諦めてしまっている”という状況が伺えます。
最初は些細な出来事だったとしても、不安な気持ちをずっと伝えられずにいたり、不満に感じたことを我慢し続けたりすることで、目に見えない亀裂ができ始めるのです。
そして、その亀裂は少しずつ深さを増し、やがて修復不可能な“溝”となってしまいます。
「夫婦の溝」の修復方法
夫婦の溝をつくらないためには、その前の段階の亀裂が生じないようにすることが一番大事なのは当然です。
しかし、亀裂が実際に目に見えるわけではないため、どうしても対処が遅れてしまいがちです。
そこで、1つの判断基準をお伝えしましょう。まず、問題を先送りせずに、違和感を抱いたら時間をおかずに言葉で確認し合うことです。
そうすることで無駄な誤解を招かずに済みますし、モヤモヤした気持ちで過ごすことも、大きなケンカをすることもなくなります。
毎日一緒に過ごす夫婦だからこそ、「言わなくてもわかる」「言わなくても察してよ」ではなくて、“言うこと”でしか愛情や信頼を深めることはできないと考えるべきなのです。“思っているだけ”では何も伝わりません。
起きた問題から逃げないで、しっかり向き合うこと。
また、“問題”にかぎらず、普段から何でも話し合ったり意見交換したりする習慣や環境をつくっておくことが、円満な夫婦関係を維持するための秘訣でもあるのです。
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講師プロフィール
高草木 陽光(たかくさぎ・はるみ)
講師インフォメーション
▼著書《なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか》
▼イラストレーター 多田 景子 ホームページ