今日からはじめる薬膳料理
今日からはじめる薬膳料理(第1回)
ココカラ大学講師:パン・ウェイ
「薬膳料理」と聞くと、みなさんはどのような料理をイメージしますか?
薬膳料理の根底にはその食養生という思想があり、私が今回ご紹介する薬膳料理は、中国で普段から食べている家庭料理です。
中国では「医者や薬に頼る前に毎日の食事で健康を維持しよう」という発想が、紀元前からずっと受け継がれています。
病気になってから治すのではなく、日々「食」に気を配り、病気にならないことが重要です。
この講義を通じてぜひ覚えていただきたいのは、「自分の体の声を聞きながら食事をする」ということ。
その時々の自分の体にあった食事をすることがとても大切です。
たとえば、私はときどき、無性にひとつのものを食べたくなります。
あるときはお皿いっぱいのきくらげだったり、またあるときは、山ほどのチョコレートだったり。
きくらげが欲しいときは、食物繊維が足りていないという体からの声ですし、チョコレートがほしくなるのは、疲れや体が冷えていることを伝えるサイン。
体は正直なもので、そのとき体が必要としているものは、不思議とおいしく感じるようにできているのです。
みなさんも、自分の体の声に耳をすまし、自分の健康状態にぴったりの食事を摂るようにしていきましょう。
では、どのようなときに、何を食べるのがよいのでしょうか。
そのヒントをこれから皆さんにお話していきたいと思います。動画も合わせてご覧ください。