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夫にイラっとしたときの「かわし方」

ココカラ夫婦物語 講義15|講師:高草木 陽光
夫にイラっとしたときの「かわし方」

新緑が美しい季節になりましたね。
コロナウイルスへの免疫もついてきているようで、今年のゴールデンウィークは大勢の人たちがお出かけした様子がニュースでも話題になっていました。

この2年間、私たちは色々なことを我慢してきましたよね。
自粛生活が長引くことで、ストレスも溜まり、イライラを家族にぶつけてしまった人も少なくないでしょう。
またその逆で、家族との時間が増えたことで会話が増え、家族同士の絆が深まった人たちもいらっしゃいます。

コロナ禍で世の中が大変な事態になってから、これまでの2年間を振り返ってみると、家族や夫婦の関係に様々な“気付き”があった人も多いのではないでしょうか。

もともと会話が少なかった夫婦にとって、これまでの自粛期間が、より苦痛に変わった人もいるでしょうし、また一緒に過ごす時間が増えたことが嬉しく感じた人もいるでしょう。

そこで今回は、「夫婦一緒にいると、少しのことでイラッとしてしまう」という人のためにお役に立ちそうなアドバイスを「態度編」「言葉編」「メンタル編」に分けていくつかご紹介したいと思います。

同じ空間で長時間過ごすことになると、見て見ぬふりしていた“アラや癖”がいつも以上に気になったり、時間の使い方や生活態度にいちいちイライラしたりしてしまう傾向があります。

文句を言ったり怒ったりするのは簡単です。
ですが、その後お互いにイヤな気分になることが想像できるのなら、その場を“上手にかわす術”を身につけたほうがはるかに賢い生き方なのではないかと思うのです。

夫にイラっとしたときの「かわし方」

【態度編】

1:その場から離れる

怒りが爆発して暴言を吐いてしまいそうなときは、黙ってその場から離れることをお勧めします。怒りの感情をぶつけたい対象者を自分の視界から外すことで冷静さを早く取り戻すことができます。

2:話題を変える

イラっとした話の内容や態度にいつまでも執着していると、どんどん深みにはまるだけです。ここは、ガラッと雰囲気を変えて全く違う話題に切り替えてしまいましょう。きっと相手も面食らうはずです。

3:自分が楽しめることをする

イラっとしたら言葉を交わさず、“自分の世界”に没頭しましょう。たとえば、好きな本を読み始める、大好きなスィーツを食べる、DVDを観る、ブログに自分の気持ちを書き連ねるなんていうのもいいかもしれません。

【言葉編】

1:「〜すると悲しい気持ちになるから、〜してほしい」

人は、悲しいときや傷ついたときに、その気持ちが“怒りの感情”へと変化します。そして、怒りの感情を言葉にするからケンカになるのです。

イラっとしたときに言葉でかわす場合は、怒りの感情に変化する前の気持ち、つまり「悲しい」「傷ついた」「辛い」という気持ちを、何が悲しかったのか、どうして傷ついたのかなど具体的に伝えて、「そういう時は、こんなふうにしてほしい」と希望を伝えましょう。

2:「人の価値観は色々。あなたがそう思うのは自由」

あなたがイラっとするのは、自分とは違った価値観を押し付けられたり正当化されたりするときではないでしょうか?
その場合は、冷静に「そうだね。あなたの考えはわかりました。でも私の考えは〜です」と伝えてみましょう。

夫婦であっても価値観は違って当然なのですから、「自分はあなたとは違う価値観だ」と伝えることは悪いことではありませんし、ケンカを売っているわけでもありません。お互いの価値観を知ることで「受容」に変化していくのです。

3:「私にはない発想だから面白い」

夫や妻の言い分や態度にイラっとしたら、そういう発想や態度を「面白い」と受け取り、楽しんでしまうのも対策のひとつです。先ほどもお伝えしたように、価値観は人それぞれです。

自分と全く同じことをやったり考えたりする夫(妻)は面白味に欠けるし、あなた自身の気付きや成長にもつながらないのではないでしょうか。自分とは違った性質をもつ相手だからこそ「面白い」と人は感じて興味を抱くのです。

素直な気持ちで「あなたって、ホント面白い」と伝え、“違い”を楽しんでみてください。

【メンタル編】

1:期待をしない

あなたがイラっとするのは、相手に“勝手な期待”をしているからです。期待を裏切られたときに人はイラっとします。ということは、勝手な期待をしなければイラっとくることもありません。

常に夫(妻)が自分の思い通りのことをしてくれると思っているのなら、その考えは改めた方がいいですよ。
希望を叶えてほしいのであれば、相手が理解しやすいように具体的かつ的確に伝えましょう。

2:「相手の土俵に乗ったら負け」と思え

イラっとすると反射的に言い返してしまう人も少なくありません。そして、そこから大ゲンカに発展しまうことも……。

2日〜3日口をきかないという夫婦もいますし、なかには1カ月以上会話をしないという夫婦もいます。
そうなると、あなたにとっても毎日がかなりのストレスになることは間違いありません。どんなことに腹を立てたかはわかりませんが、それは「相手の土俵に乗ってしまった」ということです。

自分自身が穏やかに過ごすためにも「相手の土俵には乗らない」ということを心がけてください。

3:自問自答してみる

「私は、どうしてイラっとしてしまったのだろう?」と自問し、論理的に答えを出す練習をしてみてください。
この作業はとても大切です。

「私は、なぜ夫(妻)のこの言葉(態度)にイラっとしてしまったのだろう?」と考え、自分なりの答えを出すことで、相手や自分に対して「では、どうすればいいか」と自ずと考えることができ、解決策も見つけやすくなります。


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講師プロフィール

高草木 陽光(たかくさぎ・はるみ)

夫婦問題カウンセラーとなり、11年間で約9,000人のカウンセリングを行う。「直そうとしないで、わかろうとするカウンセリング」をモットーに、夫婦問題で悩みを抱えている人の心に寄り添いながら、解決への糸口に向けてお手伝いをしている。
美容師、育毛カウンセラーを経て、結婚を機に専業主婦となったが、夫の束縛や価値観の押し付けに違和感を覚え、「結婚生活とは何か」ということを深く考え始める。「離婚カウンセラー」という職業があることを知り、自分たち夫婦だけでなく、夫婦関係で悩んでいる人たちのために必ず役に立つと確信し、2009年に「NPO法人日本家族問題相談連盟」の認定資格を取得。【メディア実績】
・NHK総合「ニュース シブ5時」「あさイチ」
・フジテレビ「ホンマでっか!?TV」「ノンストップ!」「バイキング」
・TBS「ビビット」「グッとラック!」
・テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニュングショー」他。
【著書】
・なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか(左右社)
・心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK(左右社)

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