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スーとの毎日

今年の春(2020年4月)に14才になったスーだ。
最近めっきりと耳が聞こえにくくなったようだけれど、「ごは〜〜ん!」と茶碗のふちをチョンチョンとたたきながら呼ぶと、のっそりとあらわれるから、聞きたくない音だけを遮断・・・という技を使えるようになったのかもしれない。

夏は朝4時ごろ、冬は7時ごろを起こしにやってくる。
散歩に行こう!と「誘いのいろいろ」を仕掛けてくるのだった。
まず甘えるような鼻にかかったクゥ〜ンクゥ〜ンを私の耳元でささやく作戦にでる。
まだ寝たふりしていると、腕や肩を足で引っ張るようにトントンする。
それでも起きないでいると、顔をトントン。
このクゥ〜ンクゥ〜ン&トントンはセットでの長年の約束された朝の儀式である。

こうして毎日毎日、雨の日も風の日も朝晩散歩に出かけるのだ。

めんどくさいな・・・と思う日もあるけれどスーがいなければ、絶対にこんな風に毎日歩き回ることなんてできないから、「スーのおかげ」でできているってことで。
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トロトロと寝ているスーを撫でているとき、不意に滂沱の涙におそわれることがある。
あんまり可愛くて愛おしすぎるものを見ると人って泣くよねっ?
「明日もまた遊ぼう。ずっといっしょにな」
とスーに話しかけていると、また自分の言葉にもやられてしまい鼻水もだらだらと出てくる。
 3分後、ハッと我にかえり「何やってんだろアタシ、アハハハ〜♪」と鼻チ〜〜ンとかむ。
そして一連の3分間劇場のヒロイン役を降りるのであった。

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泣いたところでスッキリとし、ご飯の支度にかかるのだ。さて今日は野菜炒め!とあっさりと気分は野菜炒めに向かっている。
うす目開けて見ているスー。呆れてる?

スーがうちに来た2006年から今日までの14年間、いろんなことがあった。
しんどいこともうれしいことも次々に。
スーは空気が読める犬なので、家族の問題とか困難とかお祝い事などをいっしょに心配してくれたりはしゃいだり。(愛犬家は皆さんそう言いますよね♪♪)

時々、あと何年こんな風に2人とも元気で散歩できるんだろう・・・てなことを考えないでもない。
しかし、今日もランララ〜ン♪と足並み揃えて海岸へ向かえることだけに専念しよう!

▼近くの海までお散歩


「明日も行こうね〜」
と散歩帰りのスーの足を洗う。

どうか明日の明日もよろしくよ。

これらを書いている時も、ジーッと見ててくれるスー。ありがたや〜。
人だったらイヤだけどスーになら!

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おまけ〜。
台所に立つと、隙間から感じる視線。

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この記事で初めて本田先生のことをお知りになった方は、自己紹介もお読みくださいませ。

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