実は高血糖よりも低血糖のほうが怖い!
やずや健康管理士一般指導員の國重です。
今回は、本当は怖い低血糖の話です。
血糖測定器(リブレ)で「血糖値の上昇を測りたい」と思っている方や、今、頑張っている30~40代の方、なんとなく疲れが取れなくなってきたという方にもぜひお読みいただきたいと思います。
土日はぐったりゴロゴロ、もったいないから友達と食事したり、スマホしながら夜更かし…そうすると、月曜日は憂鬱ですよね。
朝起きて、食欲はないけどブラックコーヒー1杯飲んで今日も頑張ろう!
そんなあなたは、低血糖からの副腎疲労かもしれません。
コーヒーで副腎を刺激してコルテゾールを分泌させているんです。
■低血糖はエネルギー不足でありストレスです。
実は低血糖は高血糖よりも怖いのです。最近は糖尿病の方ではなく、普通の方が低血糖になる時代になってきました。
血糖測定器(リブレ)をつけた人はわかりますが、一日の中でも血糖値(上がったり下がったりが大きい人は血糖値スパイクと呼ばれます)は変動が大きいので、健康診断の空腹時血糖値だけを切り取った数値では自分が低血糖かどうかわからないんです。
病院に行って「最近疲れが取れないんです」と聞いても「歳のせいじゃないですか?」といわれて腑に落ちないあなた!
さっき食事したのに、もう甘いものが食べたいあなた、チョコレートスイーツ大好きなあなた、夕方になると手汗でびっしょりなあなた、原因は低血糖症かもしれませんよ。
■低血糖症は寝ても疲れる
イライラしやすい&メンタル不安定、頭痛、便秘、うつっぽい、甘いものが止められない、睡眠の質が悪い、悪夢をみる、朝起きて食欲がない、疲れやすい…血糖値が低い人はこんな症状が出てしまいます。
低血糖症の場合、体は飢餓に対する防衛を始めノルアドレナリンやアドレナリンというホルモンを使って肝臓で糖新生により血糖値を上げようとします。
アドレナリンは副腎から分泌されるホルモンで、心拍数を上げ血圧も上昇させていきます。
覚醒作用があるため、脳と体は恐怖や不安と戦う戦闘モードになります。
ノルアドレナリンは寒暖差や人間関係のストレスを感じると分泌され、脳内や自律神経の神経伝達物質になり、脳と体を戦闘態勢にしてくれます。
ただ、過剰な分泌になるとパニック障害を引き起こす原因になるといわれています。
コルチゾールも副腎から分泌される抗ストレスホルモンで、交感神経を刺激し脳を覚醒させます。
コルチゾールは早朝から昼前までの分泌が一番多く血糖値や血圧をあげることで覚醒を助けてくれ、気持ちよく起床できるようにしてくれます。
低血糖の人やストレス続いている人は、夜間でもコルチゾールを分泌して低血糖を回避しているのです。
しかし、長期にわたりストレスが継続すると、副腎疲労によりコルチゾールを分泌できなくなってしまいます。
すると、体は飢餓を避けるため血糖値を上げようとしますので夜間にアドレナリンが分泌され始めます。
夜間に交感神経が高まりますので戦闘モードになり、体に力が入るので歯ぎしりがひどい、筋肉が緊張して起床したばかりなのに肩や背中が痛い!何回も目が覚める!朝起きても(空腹感じない)食欲がない!という寝ても疲れるという事になるのです。
■副腎疲労は生活習慣の結果です
長期のストレスを受けているにも関わらず、脳や身体を休めることをしなかった。コーヒーを飲めば頑張れる(カフェイン依存)脂肪肝・歯周病や虫歯・上咽頭炎など(炎症の放置)糖質大好き、特に砂糖大好き!(糖新生不足による糖依存)睡眠不足で夜遅くまでゲーム三昧(睡眠不足)…こんな生活を放置した結果、副腎疲労の原因となります。
こんな生活をしていると副腎が疲労してストレスを処理しきれなくなるのです。
では対策です。
コルチゾールがお昼も使われているので、夜間にコルチゾール分泌しなくてもいいように副腎を休ませましょう。
食事を食べた後2時間後に低血糖になるタイミングで補食を行うと低血糖の下がりすぎを抑えることが出来ます。(もちろん3食はきちんと食べる)
補食とは、通常の3食では必要なエネルギーや栄養が不足する場合に食事にプラスして食べるものです。個人差があるので一概には言えないのですが、糖質10gぐらいからはじめてみてはいかがでしょう?
甘栗3つ、干しイモ1コくらいでしょうか…
補食をすることで、コルチゾールの分泌を抑えることができ副腎疲労の回復を助けていきましょう。
普通の人は16時くらいに血糖値が一番下がります。糖質でなくても、スープなどでアミノ酸補給、プロテインでたんぱく質補給でも自分に合うものを探してください。ただし、お菓子やジュースは血糖値を急上昇させるのでおすすめしません。
最後に深呼吸ができる運動もおすすめです。
ヨガや太極拳などゆっくりと体を動かして呼吸を整えていきましょう。
心を休ませる瞑想もおすすめです!
ぜひ、試してみてください。
まとめ
・健康診断の空腹時血糖値だけの数値では自分が低血糖かはわからない
・夜間に副腎からコルチゾールというホルモンが分泌され低血糖を防ぐ
・長期のストレスや悪い生活習慣がコルチゾール分泌の妨げになる
・低血糖の対策として血糖値が一番下がるタイミングで捕食をすると良い
・深呼吸ができるヨガや太極拳、心を休ませる瞑想などがおすすめ