問題を大きくしてしまう「嫁と姑の特徴と対処法」
ココカラ夫婦物語 講義10|講師:高草木 陽光
問題を大きくしてしまう「嫁と姑の特徴と対処法」
結婚する男女がいるかぎり、“嫁姑問題”は永遠になくなることはないでしょう。
結婚してすぐに、嫁と姑のバトルが勃発することもありますし、なかには婚約の時点からすでにバチバチと火花が散っている場合もあります。
また、仲が良かった嫁と姑が、ある日を境に気まずい雰囲気になることも……。
いっぽう、「実母よりも義母のほうが、気が合う」という嫁もいることも確かです。
また、多くの人は結婚すると、“家族が増える”という認識で、嬉しかったりワクワクしたりするものだと思いますが、嫁側も姑側も心しておかないと思いがけない問題に進展してしまう可能性があるのです。
“急ぎすぎ”が嫁と姑を不仲にさせる
嫁も姑も、「結婚すれば、すぐに家族になれる」と思い込んでいます。
そんな短期間で“家族になれる”なんてあるわけがないということは、冷静に考えればわかるはず……。
なのに、多くの人は“理想”を押し付けたがります。
表面上は、“家族”なのかもしれないけれど、血の繋がりがない人たちと「本当の家族」になるには、思っている以上の気遣いや努力が必要になってきます。
こういうと、冷たく感じ、寂しい気持ちになる人もいるかもしれませんが、実の母と娘のような深い心の繋がりを本気で求めるのであれば、なおさら心しておく必要があるのです。
家族になることを、急ぎすぎてはいけません。
距離感がわからない嫁姑
嫁姑間のトラブルが発生する場合、お互いの“距離感”が認知できておらず、近づきすぎたり距離を保ちすぎたりすることから、誤解が生まれて関係がギクシャクしてしまうということが頻繁に起こります。
たとえば、息子の嫁と仲良くしたい社交的な姑と、少しずつ距離を縮めていきたい内向的な嫁などの場合が、こういったトラブルに見舞われがちです。
このような場合、姑に悪気があるわけではないのですが、自分のペースで強引にコミュニケーションを取ろうとしたり、頻繁に買い物に誘ったり、連絡もなく家に押しかけたりすることで嫁が嫌悪感を抱いてしまうことがあります。
そして姑は、そんな嫁の戸惑った言動から「無愛想な嫁だ」と解釈し、不満を口にしてしまうことで、嫁姑問題に進展しまうパターンです。
干渉しすぎる姑
息子かわいさに、つい口出ししてしまう母親の気持ちは理解できなくはないです。ですが、これがトラブルの“元”なのです。
息子夫婦に、アレやコレやと意見したり、干渉したりすることで上手くいっている家族を未だかつて見たことがありません。
言い換えると、干渉せず少し離れたところから見守っているくらいが丁度いいということです。
嫁に対して、食事や掃除、子育て、そして仕事に関して口出ししてくる姑も少なくありません。
「まったく口を出すな」ということではないのです。
要は“言い方”や“歩み寄り方”が大きく影響してくるということです。
多くの姑は嫁に対して、決めつけや命令、もしくは文句になってしまいがちです。または、良かれと思って行った言動が、嫁にとっては苦痛だったりします。
そこで、言い方や距離感を少し工夫して、まずは日頃の労いや感謝の気持ちを伝えてから、話を聴いてみたり、提案をしてみたりするといいでしょう。
気にしすぎる嫁
嫁姑問題を必要以上に大きくしてしまう原因として、“嫁が敏感すぎる”というケースもあります。
気にしなくてもいいようなことを気にしてしまったり、姑から言われたことを深刻に考えすぎてしまったりして、独りで悶々と悩んでしまう人もいます。
特に、結婚まもない人、妊娠中や産後、幼いお子さんを育児中の人は、姑の何気ない言葉や態度にとても敏感です。
誰が聞いても酷いと思うようなことをしたり言ったりする姑も実際にいることはいますが、ほとんどの場合は、嫁の“言葉の解釈の違い”から誤解が生じることが多いのが現実です。
たとえば、子どものことでいうと、「〜ちゃん(孫)は、まだ歩けないの?」「しゃべれないの?」と訊いてきた姑に対して、怒りをあらわにしてしまう嫁もいます。
その嫁は、「子どもを病気扱いされた」「バカにされた」という解釈で受け取ってしまったりするのです。
「心配してくれている。ありがたいな」と受け取ることもできるわけですが、嫁が気にしすぎる性格だった場合は、ネガティブに受け取ってしまうこともあるので、そのような嫁と姑は、トラブルに発展しやすい傾向があります。
嫁姑関係を良好に保つためには?
当然ですが、嫁も姑も、ケンカをしようと思っているわけではありません。お互い敵ではなく“味方”なのですから、もっとシンプルに付き合っていくことを考えて実行することで、それぞれの生活に今以上の潤いが増すのではないかと思います。
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講師プロフィール
高草木 陽光(たかくさぎ・はるみ)
講師インフォメーション
▼著書《なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか》
▼イラストレーター 多田 景子 ホームページ
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