「いい夫婦の日」の過ごし方
ココカラ夫婦物語 講義8|講師:高草木 陽光
「いい夫婦の日」の過ごし方
11月22日は、「いい夫婦の日」です。
過去この時期に結婚式を挙げた人も少なくないでしょう。
実は、結婚記念日や誕生日は意識していても、「いい夫婦の日」を意識する夫婦は、それほど多くはありません。
結婚数十年も経てば、お互いに“祝う”なんていうことも、幻となってしまう夫婦がほとんどです。
ですが、以前と比べ夫婦の会話が減ってきたと感じている人や、イベントをきっかけに楽しい雰囲気を味わいたいと思っている人は、ぜひ「いい夫婦の日」をキッカケに行動していただければと思います。
そこで今回は「いい夫婦の日」に、夫婦2人だけの時間を積極的につくり、日常とは少し違う充実した1日の過ごし方をご提案させていただこうと思います。
「いい夫婦の日」を特別な日にする目的
「いい夫婦の日なんて、私たちには関係ないこと」なんて思わずに、少しだけ耳を傾けていただけませんか。
コロナ禍で家族みんなが我慢し続けた毎日。たいした会話もなく過ぎる毎日。イライラするだけの毎日。漠然とした不安に襲われる毎日。
自分はこのまま一生この人と暮らしていくのか? 夫婦とはなんだろう?
長い自粛生活が続く中、不安な気持ちを抑えながら自問自答を繰り返し、モヤモヤした気分になって余計に落ち込む…。
こんな負のループにハマり込んでしまった人もいることでしょう。
そこで、こころ温まる映画を観た後のように、夫婦でほっこりした穏やかで安心した気分に浸りたいと願う人は、「いい夫婦の日」を利用してみるのも1つの方法です。
マンネリ化している夫婦や、夫(妻)に普段甘えられない人にとって、新しい風を吹き込む“キッカケ”をつくりやすい日が、まさに11月22日「いい夫婦の日」なのです。
「いい夫婦の日」の過ごし方
(1) 夫婦でデート
「デート」と言っても大袈裟なことではなく、2人だけでランチやディナーに行ったり、映画を観に行ったり、少しだけの“特別感”を味わうということが大事です。
子どもがいると、どうしても「外食は家族で」という人がほとんどだと思いますが、こんな時くらいは積極的に夫婦2人の時間をつくってください。
今年の11月22日は、月曜日です。夜の外食に行くことが難しい場合は、ランチの時間に待ち合わせて一緒に食べるだけでも新鮮な気持ちになります。
仕事帰りに待ち合わせをして、恋人気分を味わうのもいいですね。
(2) 旅行
こんな時くらい、思い切って有休を取ってみませんか?
「いい夫婦の日」の22日前後の休日を利用して温泉旅行や紅葉狩りなどはいかがでしょうか。
あまり長い時間一緒にいすぎると、ケンカになってしまう夫婦もいるので、長期間の旅行はオススメできない場合もありますが、数日間の非日常はワクワク感しかありません。
環境を変えることで、普段言い出しにくかった話や、深い話が自然にサラッとできたりするものです。
たとえ、深い話ができなかったとしても、同じ時間をリラックスしながら過ごしたり美味しいものを食べたりすることで、自分自身のエネルギーチャージにもなりますし、改めてお互いの大切さを認識できるいい機会になることでしょう。
(3)夫婦で感謝の気持ちを伝え合う
特にお金をかけなくても、自宅で「いい夫婦の日」を実感し合うことは可能です。
結婚記念日などにもオススメをしているのですが、お互いに“感謝の気持ちを伝え合う日”にしていただきたいのです。
「普段から、ありがとうと言っている」という人も、この日は、改めてお互いの良いところや頑張っているところを具体的に伝えてあげてください。
そうすれば、あなたのため、家族のために今以上に夫(妻)はパワーが湧きますし、大切にしてくれることでしょう。これは、夫婦だけでなく子どもたちも交えて共有すると家族の温もりが感じられ良い効果を生み出します。
些細なことかもしれませんが、こんな些細なこともできていない人たちが多いのが現実で、その結果、夫婦の破綻を招いているのです。
(4)夫婦でカウンセリングを受けてみる。
“カウンセリング”と聞くと、何か大きな問題や悩みがある人が利用するものと勘違いしている人が少なくありません。もちろん、そのような人たちがご夫婦でいらっしゃることもあります。
ですが、私たちカウンセラーは、起こった問題に対応するだけでなく、行きつけの歯医者さんのように、“予防”や“メンテナンス”として利用される立場でありたいと思っていますし、そうあるべきだと思っています。
実際に、定期的にカウンセリングを上手に利用しているご夫婦もいらっしゃいます。そのご夫婦は、特に何かの問題解決を求めたり、相談があったりするわけではなく、日常のコミュニケーションを見直したり、今後のライフプランに向けてお互いの考えを軌道修正したりすることが目的です。
2人だけで話をするよりも、カウンセラーを交えて話し合うほうが、効率が良く、相手の気持ちも引き出すことができるので満足度も高いのです。
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以上、4つのご提案をさせていただきましたが、大切なのは“夫婦でいる意味”を考えるキッカケにしていただきたいということです。
普段できない話や、重い話でもいいですし、夫婦で笑い合えるくだらない話でもいいのです。
「いい夫婦の日だから、お互いに腹を割って話をしよう」でもいいし、照れくさいかもしれないけれど「愛してる」でもいいのです。
今年の11月22日が、お互いにとって思い出深い素敵な1日でありますように!
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講師プロフィール
高草木 陽光(たかくさぎ・はるみ)
講師インフォメーション
▼著書《なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか》
▼イラストレーター 多田 景子 ホームページ
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