ドキドキ介護生活ってどんなもの?
私の介護とお金のおはなし 講義1|講師:市川 裕子
ドキドキ介護生活ってどんなもの?
はじめまして!
本日よりココカラ大学で連載を担当させていただくこととなりました市川裕子と申します。
メーカーで会社員をしつつ母の介護を行うこと10年。
そのかたわらで様々なことを学び、ファイナンシャルプランナー、福祉住環境コーディネーター等の資格を取得してきました。
これらの知識や自分の経験を身近な人達の為に活かしたい、必要な『ときどき』に寄り添い一緒にお金や制度の活用を考えていきたいと思い、NPO法人くらしとお金の学校の理事として教育活動やブログ等で情報をシェアし、地元を中心に根付いた行動をしています。
いつかは来るであろう「老後」
もしかしたら来るのかな「介護」
見えない未来は不安と心配があふれてきますね。
でもあらかじめ知って、準備しておけば怖いものでもなくなるのではないでしょうか?
私が経験した10年の介護生活を交えて、「介護とお金」に関して考えておくこと、備えておくことをご案内していきますので、一緒に学んで考えていきましょう。
早速ですが、介護にかかる「年数」と「金額」を考えたことはありますか?
生命保険文化センターが行った調査によると、介護を行った期間の平均は平均61.1カ月(5年1カ月)。
4年以上介護した人の割合が約5割の状況です。
ちなみに私と同様に10年以上介護した人は2割近くいらっしゃいます。
介護にかかった費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)は、住宅改造や介護用ベッドの購入などの一時費用の合計が平均74万円、月々の費用が平均8.3万円となっています。
これを介護にかかる平均年数61.1カ月で計算してみると、約570万円。
(一時費用74万円+月々の費用8.3万円×61.1カ月)
※出典:公益財団法人 生命保険文化センター 「生命保険に関する全国実態調査」/2021(令和3)年度
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少し「介護とお金」に関するイメージがわいたでしょうか?
約570万円、皆さんのご家庭では問題なく用意できそうでしょうか?
国民年金しか収入がないとしたら、満額受給されていても月約6.5万円。
厚生年金も受給しているとしたら、平均年金月額は約22万円。(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)
※出典:厚生労働省 令和4年度の年金額改定について
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ご自分で用意することが難しい場合は、民間の介護保険を活用したりお子さんに協力していただくことを検討しておく必要があります。
我が家は母の年金受給額が少なかった為、介護や医療にかかる費用は私がすべて負担しました。お子さんが何人かいる場合は、皆で分担するのか誰かがまとめて負担するのか話し合っておく必要もあります。
なお、介護や医療にかかる費用には様々な補助制度があるので、それらをしっかり知って活用しましょう。
次回の講義から、「介護とお金」について考えておくべきポイントをご案内していきますので、不安と心配を解消していきましょう。
即実践!真似して、試してみてほしい内容をご案内しますので、私が「学んだこと」「経験したこと」をぜひ参考にしてくださいね。
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講師プロフィール
介護ファイナンシャルプランナー CFP®
市川 裕子
講師インフォメーション
▼NPO法人くらしとお金の学校
▼講師ブログ いちこの知恵袋