アラフィフのための「夫婦問題」Q&A特集
ココカラ夫婦物語 講義22 |講師:高草木 陽光
アラフィフのための「夫婦問題」Q&A特集
20代から80代の方まで、様々なご相談をいただきますが、今回は40代、50代の女性に多い悩みの種類をいくつかにまとめてみました。
同じような状況で悩んでいる方にとっては、対処法のヒントになる内容もあるかもしれません。
Q1:自分の人生これでいいのか不安です。
結婚20年の共働き夫婦です。毎日、職場と自宅の往復で、これといった変化がない日々に「これでいいのか?」と考えてしまいます。
夫は昔から家のことにも私にも無関心な人です。
子どもたちが成人したら離婚もアリなのかな…とも思っています。
それまで、毎日をどんな心持ちで過ごしたらいいのでしょうか?
A:自分にとっての「充実とは?」を考えてみましょう。
他人から見たら、何も問題がなく幸せな家族に見える場合でも、実は妻だけが実情に満足できず不満や不安を抱えながら生きている……そんな女性たちが実際に多く存在するのも事実です。
日常に変化がほしいだけならば、自分でいくらでも変えていくことができます。
言いかえると「自分でしか変化は起こせない」ということです。
いきなり大きな変化を求めるのではなく、まずは小さなことから始めてみてはいかがでしょう?
習い事を始めるとか、家事をしない日を決めるとか、毎週映画を観るとか。
自分で自分を楽しませる日を設けることで、満足感が高まり充実感も増すのではないでしょうか。そして、平凡な毎日に彩りを添えてくれるかもしれません。
貴女に笑顔が戻れば、ご主人もその変化に気付き、今とは違った良い空気が流れると思いますよ。
離婚するかどうかは、そのときに改めて考えてみても遅くはないと思います。
Q2:夫にイライラして仕方ありません。
夫が「ビール買ってある?」と言う場合は「ビールとグラスを持ってこい」ということ。そのほか「こんなの使えないよ」と言う場合は「別のものを買ってこい」という意味。「私は貴方の使用人じゃないわ!」と思うものの、実際に出して言えずに従っている状態なので悔しいです。
A:「言いなりになる」以外の方法を会得しましょう。
妻に対して、まるで使用人や家政婦のような扱いをしている夫、いますよね。
貴女は、人に自分の気持ちを伝えることが苦手なタイプなのかもしれませんね。
夫との関係を本気で変えたいと思っているのならば、自分の気持ちを口に出して伝える練習をしてみるとストレスも軽減され気持ちが楽になると思いますよ。
NGなのは、責め口調で文句を言ってしまうこと。相手のことをとやかく言ってもケンカになるだけです。
「ビールある?」と言われたら「ありますよ。今、手が離せないから飲むなら自分でお願いね」と言えばいいのです。
「こんなの使えないよ」と言われたら「あら、そうなの?私、わからないから今度一緒に買い物にいきましょう」と言ってみるのはどうでしょう。
自分のことは自分でしてもらうように、ご主人を上手く誘導していってくださいね。
Q3:夫が会社の部下と浮気をしています。
3カ月くらい前から帰宅時間が遅くなり、スマホを見ている時間が増えたので怪しさは感じていました。これまでは夫のスマホなど興味はなく、一度も見たいと思ったことはありませんでした。
しかし先日夫が酔って寝てしまったあとに、つい見てしまいました。ロックがかかっていましたが、簡単に解除できました。
LINEのやり取りは、明らかに上司と部下の会話ではありませんでした。
腹が立って、すぐにでも問い詰めたいのですが、内緒でスマホを見てしまった手前、どう対処していいのかわかりません。
A:突発的な言動に注意し、冷静に判断していくことが大切です。
苦しい状況にもかかわらず、勢いで怒りの感情をぶつけずに抑えたことは賢明な判断です。頑張りましたね。
貴女の一番の願いは、夫と彼女に別れてほしいことだと思います。ほとんどの場合は、放っておいてもそのうち別れることが多いのですが、それがいつになるのかは誰にもわかりません。
なので、今の状態を放置しておきたくないのであれば、何らかのアクションを起こすしかありません。
相手の女性に慰謝料請求をすることや、もしもの離婚を考えているのであれば、不倫の証拠を集めておいたほうがいいでしょう。
夫の危機意識を目覚めさせ、家族の存在を思い出させるためには、夫にカマをかけてみるのもいいかもしれません。
たとえば、「私の友達が、貴方と若い女性が歩いているところを見たと言っていたけれど、誰なの?まさか、浮気じゃないよね? 私と子どもたちが路頭に迷うことだけはしないでね」などと釘を刺すことで、気持ちを改める男性もなかにはいます。
ただ、この方法は夫の警戒心を高めることにもなりかねないため、試す場合は慎重な判断が必要です。
修復を考えているのであれば、スマホを見たことは黙っておきましょう。
Q4:夫がボーッとしていることが増えたのが気になっています。
元々それほど機敏だったわけではないのですが、最近は特にボーッとすることが増え、反応も悪くなったように感じます。夫は55歳です。
私が話しかけても耳に入っていないようで、「ねえ、聞いているの?」と聞き返すことが多くなりました。
とりあえず、普段通りの生活ができているので病気ではないと思うのですが、妻としてできることがあれば教えてください。
A:心配ですよね……。
考えられるとしたら、仕事上のストレスかもしれませんね。責任感が強い人は、問題を一人で抱え込んでしまい、誰にも相談できずに鬱病になってしまうこともあります。
まずは、ご主人の仕事の状況や気持ちを聞き出すことをしてみてください。
そのほか妻としてすぐにできることは、食生活の見直しです。
普通に食べていても、栄養不足になる人もいます。食事のバランスに注意を払うことで鬱的状態を軽減できる可能性もあります。
また、朝や夜に夫婦で散歩をするのもいいかもしれません。できれば朝日を浴びながらの散歩の方が、脳内物質のセロトニンが増えるのでオススメです。
食事、睡眠、運動などのバランスをとりながら様子を見て、変化がなければ医療機関に相談してみてください。
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講師プロフィール
高草木 陽光(たかくさぎ・はるみ)
講師インフォメーション
▼著書《なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか》
▼イラストレーター 多田 景子 ホームページ