肩こりや腰痛、噛み合わせにまで影響してくる靴のお話
鍼灸学校に通っていた二十歳の頃、「患者さんの症状が足と関係していることがある。足から症状を毎日ケアできる方法がないか?」と治療手段の一つとして、靴とインソールに興味をもたれた村山孝太郎さん。
それから数十年。今では鍼灸師であり、また、靴職人として、足の形、体形、歩き方、普段履かれている靴をみて、最適な靴をアドバイスされています。
もちろん、靴のオーダーも受けていらっしゃるとのこと!
そんな村山さんに、ココカラPARK編集部いまむらが『靴が与える健康への影響』についてお話を伺って来ました。
死ぬまで自分の足で歩き続けられるように!
「死ぬまで自分の足で歩き続けられるように手助けをしたい」。これは村山さんがモットーとしていることです。
外反母趾や扁平足など足のお悩みで合う靴が見つからず、探し求めて村山さんのお店を訪れる方も多いそう。
また足のお悩みはなくても、村山さんの提案した靴の履き心地の良さにびっくりされ、リピートされるお客様が多いそうです。
自分の足に合う靴の選び方とは?
4月8日にココカラPARKで開催するセミナーのお申込者の参加理由で多かったのが、「自分の足に合う靴選びが難しい」「足に合う靴の選び方を知りたい」というものでした。
中には、「買った靴が合わないことが多い」という方も。
やはり、みなさん靴選びには苦労されているようです。
かく云う私も、22.5cmと足が小さく、スニーカーでさえ、なかなか合う靴に巡り合えない一人です。
村山さんに「綺麗な靴ではなく、普段履いている靴で来てくださいね」と念押しされていたので、恥ずかしながら普段よく履いている靴と足をみていただきました。
サイズがなく、「少し大きめでも大丈夫ですよ」と店員さんに言われて履いていた23cmのスニーカー。後ろがすり減ってしまっています。
意外と知らない自分の足のこと
靴底を見て、村山さんから「足の人差し指が一番長いですね?」と思わぬ一言をかけられ・・・
足の指の長さなんて意識してまじまじと見ていなかったのですが、確かに5本の中で一番長いのは人差し指でした。
靴底が後ろだけでなく、地面を蹴り上げる時に一番力が入り、接する部分もすり減っていたのです。
つまり、私の場合、人差し指の付け根のところを支点として歩いているため、靴底の真ん中あたりがたわんできてしまっていたのでした。
靴が健康に与える影響とは?
すり減ったままの靴を履いていると、それに合わせて身体のバランスが崩れ、膝や腰などに負担がかかってくるそう。また、足腰といったところだけでなく、歯の噛み合わせなどにも影響してくるそうです。
しかしながら、靴が健康に影響しているとは、みなさん思わないとのこと。
それはじわりじわりと影響してくるからだそうで・・
お医者さんに「運動してくださいね」と言われ、健康のためと思って散歩をしていても、すり減った靴で歩き続けるのはかえって逆効果になってしまうことも。
靴のデザインばかりを気にするのではなく、靴底のメンテナンスや履き替えのタイミングも考えないといけないなと思い知りました。
自分の足を知ることから始めてみませんか?
村山さんから話を聞けば聞くほど、奥深い靴と足の関係。
以前は理想の歩き方を教えることが世の中の流れだったそうですが、今は「一人一人違う骨格や足の形、生活習慣」に合わせて、その人に快適な靴、またその人に合ったメンテナンスをすすめることが主流になってきているそうです。
4月8日(木)にココカラPARKセミナーの講師として村山さんにご登壇いただきます!この機会に、自分の足を知ることから始めてみませんか?きっと自分に合う快適な靴と出会う確率が高くなりますよ。
▼お申し込み&詳細はこちらから
*ご都合が合わない方も見逃し配信希望としてお申し込みください。
鍼灸師靴職人 村山孝太郎
鍼灸師から靴職人となる。整形靴作りとインソール製作を学ぶために単身渡独。帰国後独立し、靴とインソールの店「ルッチェ」をオープン。足のトラブルに対し、治療家の目線で足の問題と全身の状態のつながりを明確にし、培った技術を使って、靴作りとインソール製作、靴調整や鍼施術によって顧客の足の悩みを解消している。
村山孝太郎さんのお店「rutsch」
西日暮里駅から徒歩6分。日暮里駅からは徒歩12分。
賑やかな商店街の中で地元の方に愛されるお店。黄色の屋根が目印です!