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「更年期」を上手に乗り切る方法

ココカラ夫婦物語 講義23 |講師:高草木 陽光
「更年期」を上手に乗り切る方法

更年期は誰にでも訪れます。

ですが、更年期症状が現れる人もいれば現れない人もいて、なかにはひどい更年期障害で悩まされる人もいます。

現在、更年期の症状が出始めている人も、これから更年期を迎える人も、ネガティブに捉えずに、変化する自分の身体と前向きに付き合っていく方法を考えてみましょう。

更年期とは、卵巣機能が減退し始め、消失するまでの時期、一般的に閉経前後の数年間をいいます。

この時期に、ほてり、のぼせ、めまい、頭痛、肩こり、腰痛、不眠、全身倦怠感、不安、憂鬱などの症状があるにもかかわらず、検査を行っても特に異常が見当たらないものを「更年期症状」といいます。

そして、日常生活に支障をきたすようになることを「更年期障害」といいます。

子宮筋腫の治療中にホットフラッシュを経験

私は、2019年4月に子宮全摘術をしました。

そこから数年前に受けた人間ドックで子宮筋腫が数個あることがわかり、通院しながら経過観察していき、ホルモン療法に移行しました。

1ヶ月に1度、リュープリンという薬剤を注射して、意図的に閉経した状態にすることによって筋腫を小さくする治療なのですが、この治療は根治療法ではないので、私の場合は、本当の閉経までの保存療法として行っていました。

結果的に筋腫は思ったほど小さくはならず、閉経を迎える前に巨大化してしまったので、開腹手術をすることになってしまったのですが……。

ちなみに、取り出した筋腫は2kgというビッグサイズでした!

このホルモン療法をしたときに初めて「ホットフラッシュ」を経験しました。
ただでさえ暑がりな私に、追い討ちをかけて強烈な暑さが襲いかかり、突然後頭部がカーッと熱くなって、滝のような汗が流れ落ちるのです。

それがいつ起こるかわからないし、起こったら自分の意思では止めることができないので、せめて仕事中にならないようにといつも祈っていました。

みんなが涼しい顔をしているときに、ひとりだけ大汗をかいているのがスゴく嫌で恥ずかしかったのと「これがホットフラッシュかぁ」と妙に感心したのを覚えています。


更年期症状と上手に付き合うには「頑張らない」こと

そして、実際に筋腫と子宮を摘出してしまった現在……ひどい更年期症状に悩まされているかといえば、まったくそんなことはありません。
むしろ、摘出前よりも快適です。
ただ、摘出後のホットフラッシュはなかったのですが、術後の数ヶ月間は少し動いても疲れてしまい、家事をしたり外出したりすることが億劫になった時期もありました。

私の友人や相談者にも更年期症状に悩んでいる人は少なくありません。
うつ状態になってしまう人、朝だるくて起き上がることができない人、眠れないなど、今まで普通にできていたことができなくなってしまうもどかしさ……そして、先が見えない不安。

そんなときはどうしたらいいのでしょうか?

そんなときは「無理して頑張らないこと」です。
朝起きるのが辛ければ寝ていればいいし、家事をするのが辛ければ「なんとか家事をこなす方法」を考えるよりも「なるべく家事をしなくてもいい方法」を考えましょう。

悲観的になる必要も家族に罪悪感を抱く必要もありません。
常に「心」と「身体」に正直であることを心がけましょう。
体調が良ければ積極的に人に会ったり買い物に行ったりして気分転換してください。

更年期症状は、50代後半くらいになると自然に落ち着いてくる人が多いようです。
焦らないで、開き直ってしまうくらいの気持ちでいたほうが精神的に楽でいられます。


「家族の理解」が症状と精神を安定させる

「更年期かな」と感じたときに大事なのは、家族や親しい友人たちに、自分の症状や状態を理解してもらうことです。

特に、夫に理解してもらうことは大事だと考えています。
今まで普通にできていたことができなくなってしまった妻の体調を気遣える夫と、そうでない夫では、これから訪れる老後の夫婦関係にも影響が出てくる可能性があります。

更年期障害は、女性だけの問題ではありません。
最近では、更年期障害で悩まされる男性も増えているそうなので、早いうちから夫婦の会話のテーマとして取り入れてみてはいかがでしょう。

また、更年期症状や更年期障害を経験したことがある人生の先輩たちに話を聞いてみることで、参考になることも多いかと思います。

私は、いつも元気で美しい60代の女性に勧められ、定期的に婦人科を受診し、女性ホルモンの薬を積極的に取り入れています。

女性はホルモンの減少によって、骨粗相症や動脈硬化、薄毛、シミ、シワなど様々な支障が出やすくなり、気持ちが塞ぎがちになってしまう人も少なくありません。

見た目の若さだけではなく、内面的にもいつまでも若々しく健康に過ごすためにも、医師と相談しながら正しい処方で薬を使用するのもいいかもしれません。

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講師プロフィール

高草木 陽光(たかくさぎ・はるみ)

夫婦問題カウンセラーとなり、11年間で約9,000人のカウンセリングを行う。「直そうとしないで、わかろうとするカウンセリング」をモットーに、夫婦問題で悩みを抱えている人の心に寄り添いながら、解決への糸口に向けてお手伝いをしている。
美容師、育毛カウンセラーを経て、結婚を機に専業主婦となったが、夫の束縛や価値観の押し付けに違和感を覚え、「結婚生活とは何か」ということを深く考え始める。「離婚カウンセラー」という職業があることを知り、自分たち夫婦だけでなく、夫婦関係で悩んでいる人たちのために必ず役に立つと確信し、2009年に「NPO法人日本家族問題相談連盟」の認定資格を取得。【メディア実績】
・NHK総合「ニュース シブ5時」「あさイチ」
・フジテレビ「ホンマでっか!?TV」「ノンストップ!」「バイキング」
・TBS「ビビット」「グッとラック!」
・テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニュングショー」他。
【著書】
・なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか(左右社)
・心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK(左右社)

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